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波打ち際 4

俺たちは日が落ち始めるまでさんざん遊びまくったおかげで、日焼けで全身がぴりぴりとほてっていた。
食事の前に風呂でも入るかと、露天風呂にむかう。珍しくキットンも、自ら進んで一番前を歩いている。

風呂の前でパステル達と別れ、いざ、露天風呂!!
普段滅多にのんびりと風呂に入れるような生活をしていない俺たちにとって、でっかい風呂というのは、パステルじゃなくてもうれしいもんだ。

自慢なだけあって、広々とした洗い場と風呂。岩を積み重ねて作った風呂は、火照った身体にはかなり熱かった。落ちていく夕日を見ながら入る風呂ってのは格別だな!!
その時、女湯のほうからパステルの声が響いてきた。
「うわーー!!すっごく広くて綺麗!!それに景色も最高!!」
「ぱーるー!!おっきいお!!はやくはいうんだお!!」
「はいはい、ルーミィ、走っちゃダメよ!!すべって転んじゃうからね!!あ、後、およいじゃダメだよ!!」

「パステルもたいへんですねー。こんなに広いとじっとなんてしてないでしょうからね」
「そうだな。おーい、ルーミィ!!ちゃんとパステルの言う事きくんだぞー!!」
「ああー!!クリェーのこえだー!!おーい!!おーい!!」
「ははは、きこえてるぞー!!きもちいいなー!!」
「こんな大きいのに二人でなんてすっごく贅沢だよね!!日焼けで痛いけど、気持ちいいね?」
「しゅっごくひおいんだお!!みんあもいっしょにはいうんだおー!!」
男と女の違いも良くわかってねえ、ガキの単純な発想。
ありえねえことはわかってはいるが、なんともおいしいその光景!!
「ははは、なにいってんだ?じゃあルーミィがこっちに来るか?」
クレイはあっさりとその男の夢をぶち破ってくれる。
「もう、ルーミィ!!そんなことできないの!!ほら、身体洗うよ!!」
パステルのあきれた声と、湯船から上がる水音。浮かび上がる妄想。
ダメだ、ダメだ!!こんな素っ裸の状態でそんなこと考えたら、でれねーことになる!!



一風呂浴びた俺たちは、飯の準備が済んでるであろう男部屋に戻る。
用意されていたのは海の幸をふんだんに取り入れられた料理の数々。
「すっげー!!うまそーー!!おい!ビールだビール!!こんなすげー飯に飲まなきゃダメだろ?」
「そうですねー。これはビールがすすみそうですねー」
「そうだな。おかみさんにビールと、ルーミィたちにジュースを頼んでくるか」
クレイが部屋を出て注文しにいく。
俺たちは、好き好きに座り、ビールと、パステル達を待つ。
クレイが頼んだビールを持って帰ってくると、すぐにパステル達が部屋に入ってきた。
な、なんだ?色っぽい・・・。
「ごめんねー、またせちゃって。うわ、すっごいおいしそう!!」
入ってきたパステルは、見たことも無い格好をしていた。
「パステル、その服どうしたんだい?良く似合ってるけど。」
「これ?実はお風呂を出たところで、女将さんに会って貸していただいたの。島国に伝わる衣装で浴衣っていうんだって!!涼しいし、この帯で留めてるだけだからすっごくらくなんだよ!!着付けもしてもらっちゃった!!」
「ねー、ねー、ルーミィは?ルーミィもかわいいか?」
「もちろん。とってもかわいいよ!!」
ルーミィが着ているのは、ピンクに金魚の柄の浴衣。パステルは白地に鮮やかな花の柄。
風呂上りのせいで、ピンクに染まった頬や、ぬれた髪を高い位置でまとめているその姿は、普段のガキっぽさなんて、どこにも見当たらず、大人びた色気をかもし出していた。

・・・・・・おめえはどこまで俺の心を鷲掴みにすればきがすむんだ?
今まで、可愛いと思ったことは何度もあったが、今のパステルは綺麗だとしかいえなかった。

パステルは当たり前のように俺の隣に座り、ルーミィが汚さないよう、首にタオルを巻いてやる。
クレイの音頭で食事が始まる。
俺は、平常心を装いながらも、普段と違うパステルにドキドキしっぱなしで、飯の味なんざまったくわからなかった。
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