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護るものーーーー13

それは突然の事だった。

朝、ベットの中で先日、重要な書類を見つけたことだけを親父達には知らせておいたが、どうやってその写し取った書類を親父達に渡すか、考えていた時、突然部屋の外が騒がしくなった。
怒鳴りあう声、剣が交わる音、一体何が起きたのか?
その音に驚いたのか、女も金切り声を上げ部屋から飛び出してきた。
「なんなの?こんな朝早くから!!何が一体どうしたって言うのよ!!」
俺たちもいつでも飛び出せるようにしながらも外の様子を覗う。
その時、バーンという大きな音を立てホテルの部屋を開け大勢の人間がなだれ込んできた。
「ジュリア・ドーソン、そしてその一家。お前達の悪行全て確認させてもらった。おまえたちもここまでだ、大人しく裁かれろ」
「な、なにを!!私を誰だと思ってるの?こんな事お父様に知られたらあなたたちもおしまいよ?」
一瞬、動揺が走ったが、女はいつものように高慢に笑った。
「ふ、そんな脅しが効くとでも?私はお前達の悪行といったはずだが?それは、お前の父親、その一族全てが含まれている。今頃、父親、その一族、すべてが捕まっているだろう。」
「んな?!お父様が捕まるなんてこと、あるわけないわ!!私たちの力を甘く見ないことね。」
「フン。甘くなんて見てないさ。だからずっと一網打尽にできる機会を伺っていたんだからな。」
そう、男が言い放った瞬間、バタバタと走ってくる音がした。
そして・・・。
「トラップーー!!クレイーー!!無事なの?」
「とりゃー?くりぇー?ここにいうんかーー?」
聞こえてきた声は、どんな事をしてでも守りたかったあいつと、ルーミィの声。
慌てて自分たちがあてがわれていた部屋から飛び出す。
「トラップ!!クレイ!!」
「パステル!!ルーミィ!!」
クレイが駆け寄ってきたルーミィを抱き上げる。
「おめえたち・・・。なんで?」
そう、なんでここにこいつらが?うれしい反面、どうしてという動揺が走る。
「!!あんなたは!!」
女が血走った目でパステルをにらみつける。
瞬間的にパステルを背中に隠す。クレイもルーミィを降ろし、背中隠している。
「おっと、動くなよ?君たちがクレイとトラップだな?例の書類はどこだ?」
女を捕まえに来た男が女達を取り囲んだまま、目だけで聞いてきた。
「ああ。こいつの部屋の絵画の裏の金庫の中だ。」
「な?!なんであなたがそのことを?!夕べ確認した時は誰も触れた形跡もなかったはず!!」
「ふん、わりいな。俺はシーフだ。隠されたモノを見つけるのは得意でね。」
「見張りは何を!!!」
女の動揺が広がっていく。
俺の声に、捕まえに来た男達の中から数人が女の部屋に入っていく。
しばらくすると大きな声が聞こえてきた。
「隊長、ありました!!」
「そうか。もってこい!!」
隊長と呼ばれた男に渡されたのは、宝石と例の封筒。
封筒の中を確認すると
「ふむ、これは言い逃れできない証拠だな。俺たちの調べとがっちり一致する。お前達、全員つれていけ!!」
「な!!なんて無礼なの?離しなさい!!私を誰だと!!離しなさい!!」
「うるさい!!黙って歩け!!」
女と取り巻きたちが大勢の男達に連れられ捕らえられていく。
俺たちの傍を通り過ぎる時、女はギッと音がするくらいに俺たちをにらみつけ
「あなたたち、おぼえてらっしゃい!!絶対ただじゃおかないんだから!!」
「ふん!!誰がてめえみてえなやつおぼえておくものか!!」
「静かに歩け!!」
そうしてみんな連れて行かれた。残ったのは俺たちと隊長と呼ばれた男だけ。
「・・・・・・君たちの事はブーツ一家の頭領から聞いている。感謝しよう。ようやくあのドーソン一家を一網打尽にできた。トラップ、クレイ、君達は素晴らしい仲間をもったものだな。彼女のおかげだよ。ありがとう。
いろいろ積もる話もあるだろう。私たちも君達には話を聞かねばいけない。明日にでも冒険者グループにきてくれ。今日はこのホテルに部屋を用意させた。ゆっくりしてくれ。それでは、明日。」
そういって、隊長は出て行った。

そして、これで悪夢は終わったのだと、ようやくわかったのだった。
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こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

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