FC2ブログ

不思議の花

近頃、仕事が忙しいおかげで、なかなか帰宅できない旦那のおかげで、ss書きたい熱が、ものすごいですww
(毎年のことながら、この時期の旦那・・・、よく生きてるよなー。平均睡眠時間3-4時間だもんなー。そりゃ、帰宅時間を睡眠に当てたいよ・・・。)

そんな訳で、たまりにたまった、書きかけのssや、ネタを消化していきたいとおもいますww

その中の一つ、Nさんのお宅で開催された、クリスマス絵チャでの、コネタww(コネタの割りに、長くなっちゃったけど)チビトラです。

まあ、当初の話ではないのですが、ただ、チビトラが書きたかったってだけなんです!!
こんなんになっちゃいましたけど、いいですか?Nさん!!
イラスト描いてくれるよね?
こんなのでよかったら、Nさん、どうぞ好きにしてくださいwww
トントン
「パステル?いますか?」
そろそろ、クエストに出るのも厳しくなってきたし、また、バイトで暖かくなったら、クエストに出れるよう、お金をためようなんて、話をしていたある日、いつものように、原稿を書くために机に向かってたんだけど、
部屋をノックし、声をかけてきたのは、キットンだった。

「はーい。空いてるよ?どうぞー」
「いやいや、お邪魔しますね。」
キットンは、何かを背中に隠して部屋に入ってきた。
「なあに?どうかしたの?」
「いえね、パステル。お聞きしたいのですが、今週、どこかに出かけたり、バイトに出たりする予定はありますか?」
「へ?うーん、買い物や、原稿ができたら印刷所に行くくらいで、他のバイトは今の所、予定はないよ?それがどうかした?」
「おお!!それは、なんて奇遇なんでしょう!!あの、少しお願いがあるのですが、聞いていただけませんか?」
「お願い?そりゃあ、私が出来ることなら、聞いてあげたいけど・・・。」
「本当ですか?聞きましたよ!!」
「ちょ、ちょっと、待って!!変な事じゃないでしょうね?」
「いえいえ、変な事ってなんです!!私がお願いしたい物はこれです!!」
そういって、キットンが背中の後ろから、出したのは、何の変哲もない植木鉢だった。

「これ?ただの植木鉢にみえるけど、何が植えてあるの?」
「いえね、ある伝手で、手に入れた苗を私が少し改良した物なんですけどね、これを育ててほしいんです!!」
「育てるだけ?それなら、別にキットンが自分で育てたら良いんじゃないの?」
「いやー、実はこれ、一日5回の水遣りが必要で、私は、バイトを入れてしまっていて、それも難しいのですよ。
なーに、ただ、水遣りを一日5回して、日のあたる場所に置いておいて頂ければ、結構なので!!お願いできませんか?」
うーん、キットンが改良した苗ねー。何か、引っかかるけど、困ってるみたいだし、水遣りくらいならかんたんだし、まあいっかww
「うん。わかった。じゃあ、預かるよ。」
「ありがとうございます!!」
そういうと、私の机の前にある、窓辺に植木鉢を置くと、部屋を出て行こうとした。
「あ、ねえキットン。一回にどれくらい水をあげたら良いの?あげすぎたら、根ぐされしちゃうよね?」
「ああ、土がしめるくらいで、結構です。あ、あと、愛情たっぷりに、育ててあげてくださいね。早ければ、一週間で蕾がつきますから!!」
そういうと、なんだかすっごい意味深な笑顔を残して、キットンは出て行った。


まあ、ただ、水遣りくらいだし、息抜きになっていいかもね、なんて思いながら、植木鉢の世話をしてたんだけど。

キットンから預かって、二日目には芽が出てきた。
小さな双葉がすっごくかわいいの!!
4日目には、たくさんの葉っぱ。
6日目には、その真ん中に小さな、小さな、蕾。
まるで、葉っぱのベットに大切に守られてる宝物のよう。

毎日お世話をしてると、もう、この植木鉢が愛しくて愛しくて仕方がなくなっていた。

「おはようww今日も元気?今、お水あげるねwwあ、蕾も大きくなってきたね。もうすぐ、咲くのかな?待ってるよ!!」
なんて、水遣りのたびに声をかけていた。
そして、1週間。蕾は、葉っぱのベットからはみ出しそうなくらい大きくなっていて、きれいな、けれどどこかで見たような、赤い色に色づいていた。
「ねえ、ねえ、キットン!!ほら見て!!もうすぐ花が咲きそうなんだよ!!すごいよね!!たった一週間で咲くなんて!!」
「どれどれ?おお、この様子だと明日にも咲きそうですね!!イヤー、楽しみですねー。」
「うん、うん。どんな花が咲くんだろう。」
「それは、咲いてからのお楽しみですよ、ぐふぐふぐふ。・・・・・・色々と、ね。」
私は、キットンの言葉を、耳半分でききながら、じっと、プッくり膨らんだ蕾を見つめていた。


そして、翌朝。
もしかして!!と思い飛び起き、植木鉢をみた、私の目の前には・・・・・・。

「きゃーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「な、なんだ?ぱすてる?どうしたんだ?」
「ぱーる?どうかしたんか?」
私が、びっくりしてしりもちをつきながらも、盛大にあげた悲鳴を聞き、みんなが集まってきた。

「おい!!なんだ?どうしたんだ?」
「あ、あ、あれ・・・!!!!」
「アレ?ってどれ・・・・うわーーーーーー!!!」
私が震えながら、指差した先、そこには、この一週間、大切に大切に育ててきた植木鉢。
そして、その真ん中、昨日まで大きな蕾があった場所には、掌に乗ってしまいそうな小さな生まれたまんまの姿の、少年の姿があったのだった。それも、どっからどう見ても、長年同じパーティの仲間であるトラップの姿で!!

「ほほう。どうやら、成功したようですね」
「ちょ、ちょっと!!キットン、なんなの?どういうこと?」
「おい!!キットン!!てんめーー!!なんなんだよ、これは!!」
「うわー、ちっちゃいとりゃーら!!かわいいお!!」
「へー、掌トラップか。かわいいじゃないか。」
詰め寄る、私とトラップとは、正反対にクレイとルーミィはのんきに植木鉢をながめていた。
「何って、言ったじゃないですか。珍しい苗を手に入れて、私なりに改良したって。ほら、トラップにも、この間、小さな怪我をしたとき、少しだけ血をいただいたでしょ?」
「んあ?そういやー、そんなこともあったような・・・、でも、それがどうした!!何であんな物作ったんだよ!!」
「あんな物とは失礼な!!まあ、面白半分であったことはいなめませんが・・・。」
「ぱーる。このちいちゃいとりゃーがさあしてうお?」
「へ?私を?」
「うん。しゃびしそうなんらお!!はあくはあく!!」
ルーミィに誘われ、植木鉢を覗いてみると。目に一杯涙をため、きょろきょろと、おびえた目で誰かを探す、小さなトラップが。
その、小さなトラップが、あー言いにくいなー、チビトラでいいや、そう、そのチビトラは私を見つけると、ぱあーーって音が聞こえそうな笑顔で私に両手を伸ばしてきた。
うわーー!!か、可愛い!!
私は、両手で優しく包むと、目の高さまで持ち上げてみた。
「うわーー、可愛い!!可愛いよ、このチビトラ!!」
よく、みてみると、本当にトラップそっくり!!赤いさらさらした髪も、薄い茶色の瞳も!!
思わず、ほっぺたに摺り寄せてみる。
チビトラも、なんだか私になついてくれてるみたいで、寄せた私の頬に、抱きつくとチュって小さなキスをくれた。
「あー!!ぱーる、ずりゅい!!ルーミィも!!ルーミィもらっこすうんだお!!」
「落しちゃったら、大変だから、こっちのベットの上に行こうか」
「うん!!」

私は、ベットの上でちょこんと座るルーミィの膝の上にそっと、チビトラを乗せてあげた。
「あ、優しくね!!」
「わあってるお!!」
私は、ルーミィがチビトラを見てる間に、カバンの中から、ハンカチを出して来て、服の替わりに巻いてあげた。
いや、だって、いくら小さくて、元々お花だってわかっていても、そのー、知ってる人と同じ顔の裸はちょっと、恥ずかしいよね。

私たちがベットの上でチビトラと遊んでいる間も、トラップはキットンにつめよっていた。
「だあら、あんなの作ってどうすんだよ!!しかも俺と同じ顔?悪趣味もいいかげんにしろよ!!どうすんだよ、あれ!!」
「うーん、まあ、もともと観賞用というか、ほら、親指姫って童話しりませんか?あのようなものがあればって事で、作られたものなんですよ。なーに、ただの花です。成長が早い分、花も長くはもちません。三日もすれば、元の球根のような姿に戻ります。」
「ええ!!それって、このこが死んでしまうってこと?」
「いいえ。ただ、元の球根に戻るだけです。まあ、次に植えた時は、違う姿でしょうが。」
「・・・じゃあ、この子がいるのも、あとたった3日だけなの?」
「ええ。いくら、人の形をしていてもこれは植物ですから。ちょっとすみません。私にも観察させてください」
うーん。いくら、植物とはいえ、それってさびしいよー。でも、それなら、せっかく生まれてきたんだもの、たくさん愛してあげよう!!


それから、3日間。私はずっとチビトラから離れないで過ごした。
端切れで、服を作ってあげ、寝てるときルーミィにつぶされたりしないように、枕元に籠を置いて、タオルを布団代わりにした。チビトラは、本当に可愛くって、言葉は発せられなくても、ころころ変わる表情で、私に語りかけてくれて、まるで、自分の子供のように、愛しくて仕方がなかった。
ずっと、そばに居てくれたら良いのに、そう思わずにはいられなかった。
それは、私だけじゃなかったんだけどねww

そして、その夜。みんなが見守る中、チビトラは、私にたくさんの幸せな気分を残して、元の球根へと変化してしまった。
「ひっく、ひっく、ちびとらーー。あ、ありがとう、生まれてきてくれて。たった十日間だったけど、しあわせだったよ。あなたもそう思ってくれてたらいいのに。ひっく、ひっく」
私は、溢れ出す涙をこらえきれず、ずっと、チビトラだった球根を抱きしめていた。
「うわあーーん。ちびとりゃー。」
「け、元々、ただの球根じゃねえか。辛気くせー。ようやく、訳のわかんねーものが消えたんだ。せいせいすらー。おい、キットン、てめー、二度とへんなもんつくんじゃねえぞ!!」
なんて、ひどい事を言うトラップの目が、うっすら赤くなっていたのをみて、ああ、なんだかんだいっても、自分そっくりなチビトラを、彼なりに想っていたんだなーって、おもったんだ。

でも、確かに、すっごく可愛かったけどこんなにすぐに別れなきゃいけないなら、悲しいし、また植えようなんて思えないかも・・・。
キットンの不思議な植物シリーズは、すごいとおもうけど、やっぱり、もうちょっと考えてから開発してほしいかも・・・。


私たちは、なんともいえない寂しさを感じながら、数日を過ごした。
そんなある日、トラップが私に言ったその言葉は、どういう意味だったんだろう?


「・・・・・・そんなに、寂しいなら、おめえさえ望めば、ずっとそばに居れるやつを、おれがおめえにやるよ」
スポンサーサイト



コメント

Secret

FC2カウンター
プロフィール

まんまるり

Author:まんまるり
こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク