FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

正夢 (ある意味遅れたトラ誕ssかな?)

「・・・・・・っプ。トラップ!!」
ゆさゆさと、せっかくのまどろみを邪魔する声がする。
「おい!!トラップ!!いい加減起きろ!!バイトに遅れるぞ!!」
「ん?んあーー・・・。わりい。今、おきる。」
目を開けると、そこには見慣れた美形で、幼馴染でもあり、親友のクレイが、さもあきれたような顔をして立っていた。
「おい、俺は先に行くからな。この調子だと、お前、朝飯も抜きじゃなきゃ遅刻じゃないのか?」
「・・・・・・まじかよ・・・。もっと早く起こしてくれよ」
「あのなー、何度も起こしたんだ!!そのたびに、お前は起きるとか、飯はいらねえとか言ってただろうが!!」
俺はもう行くからなと、あきれ果ててクレイは部屋を出て行った。
確かに、窓の外には太陽が昇って結構経っている様だ。
・・・こんな日に、バイトだなんてついてねえ。しかも、起こしに来たのがクレイとか・・・。
せめて、目覚めてすぐみる顔があいつだったら、こんな日にバイトでも、ちょっとはやる気になるのに。
俺は、もそもそと起き上がり、来ていたパジャマ代わりのすこしくたびれたTシャツを脱ぎ捨て、洗濯され置きっぱなしに為っていたものから適当に服を選び手を通し、身支度を整えるとポケットに財布をつっこみ部屋を後にした。
洗顔などを済ませると、確かにクレイのゆうように、のんびり飯を食ってる時間はなさそうだ。
自業自得とはいえ、昼間でがまんできるのか?
玄関をでようとすると、台所から、パステルが慌てて飛び出してきた。
「トラップ!!もう、せっかくクレイが起こしてくれたのに。はい。お弁当。今日はお昼に戻れないかもっていってたでしょ?あと、これ!!行儀が悪いけど、行く道で食べて。朝食抜いたりしたら、バイトきついでしょ?がんばってね。あ、後、今日は晩御飯は猪鹿亭だから、ちゃんと忘れずに来てよね?お祝いするんだから!!」
「ああ。わりいな。わかってるよ。んじゃ、いってくらあ」
「いってらっしゃーい!!」
パステルに渡された、サンドイッチを口にくわえ、お弁当を片手に俺は家を飛び出していった。

もぐもぐと口を動かしながらも、走るスピードは変わらない。
にしても、あいつ、本当にこういうとこきがつくよなー。
いい嫁になるだろう。
惜しむべきは、それが俺にだけじゃないってことだが。
あいつ、今日はいお祝いするって言ってたし。
朝の憂鬱な目覚めはどこへやら、にんまりと笑いがこみ上げてくる。
お祝い。それは俺の誕生日のことだ。
あいつが俺のために祝ってくれる、それだけでこんなにうれしいものなのか。(まあ、あいつに取っちゃあ、家族みたいな仲間の誕生日。ちゃんとお祝いしなくちゃ!!ってことだろうけどな。)
それでも、俺が生まれてきた日をあいつに祝ってもらえる、それだけでもいいなんて、俺も焼きが回ったもんだ。

その日、一日バイトに走り回り、気がつくとあっという間に俺は猪鹿亭に向かって歩いていた。
そんなとき、後少しで猪鹿亭が見えてくるというところで、不意に声をかけられた。
「トラップ・・・。ちょっとだけいいかな?」
声をかけてきたのは、パーティのメンバーで、俺が特別な想いを寄せているパステルだった。
パステルは、いつもと違い、少し(貧乏な俺たちにとって、精一杯の)おしゃれをし、少し化粧もしているみたいで、その可愛らしさをいつもの倍、ひきだしていた。
「ん?なんだ?今からリタんとこいくとこだけど?それじゃだめなのか?」
普段と違い、どこか話しづらそうにするパステルに、緊張しつついつもの風をよそおってききかえしてみる。
「・・・・・・できれば、ちょと・・・。」
なんだ?話?二人で?否応にも期待が高まるが、だめだ!!あんまり期待すると、後が辛い。
「んじゃ、ま、あこでいいか?」
パステルに顎で指し示したのは、小さな公園。昼間とかならガキ共があそびまわってるけれど、もう夕食の時間ともあって、人気はなかった。
公園に足を踏み入れ、ベンチに座るが、沈黙が空気を包む。
なんだ?何を言われる?相談か?
「・・・・・あ、あのー。ご、ごめんね?いきなり、こんな風に話したいだなんて、びっくりしたよね?」
「・・・あ、ああ。んで?な、なにか、いいたいことあんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんだ?この空気。今まで、俺たちにこんな空気があったことがあるか?
早く話してくれと思う気持ちと、このまま二人の時間ってのも悪くねえと思う気持ちがぐるぐるする。
じっと、地面を見つめていたパステルが、意を決したように、ぐっと顔を上げ、俺を見つめる。
その真剣な顔にドキドキしつつ、何を言われるのかと不安な気持ちで
「な、なんだよ?」
「あのね!!トラップには迷惑かもしれない。これまでの関係が壊れてしまうかもしれない。でも!!ちゃんと、伝えたいっておもったの!!ダメかもしれないってわかってる。覚悟してきたから!!あのね?・・・私、いつからかはわかんないけど、たぶんずっと前から、トラップの事・・・・・・・好きなの。」
マジで?!・・・今、パステルは俺を好きだっていったよな?嘘じゃねえよな?今日はエイプリルフールじゃないよな?あまりに突然で、頭の中が真っ白になる。
「・・・トラップにとって、私なんて全然タイプじゃないのも、パーティの仲間で、家族みたいなもんだってのもわかってる・・・。でも、これ以上、思いを隠すこともできなくて・・・。ごめん。びっくりしたよね?」
俺が驚きすぎて、何もいえないでいるのを、パステルは悪い方に勘違いしたのか、その言葉はだんだんちいさなものになっていった。
「・・・・・・今の、本気か?」
俺の口から出たのは、なんともいえないそんな言葉。
「あ、あたりまえじゃない!!じゃないと、こんな事、言えない!!今の関係が壊れるのが怖くて、ずっとあきらめようとしていた。でも!!あきらめるなんてできなかった!!私は、トラップのことが好き・・・です。」
その言葉を聞いた瞬間、湧き上がってくるのは喜びと、パステルが愛おしいという気持ち。
「・・・・・・やっぱり、・・・ダメだよね・・・」
あきらめたような悲しい声でパステルがつぶやいた瞬間。俺はおもわず、パステルをぎゅっと抱きしめていた。
「え?と、トラップ?!」
「・・・・・・俺も。俺もずっと、おめえのことが好きだった。でも、おめえの傍には、おれにはたちうちできねえような、それこそ、クレイだとか・・・ギアだとかがいたから。かなわねえって。だから、傍に入れればいいって自分の気持ちごまかして、仲間としてのこの場所でまんぞくしようって。
・・・・・・だから、おめえにそういってもらえて、すんげー、うれしい!!パステルこそ、俺でいいのか?」
「トラップ!!うれしい!!いいの?私が恋人になっても?トラップがいいの!!クレイでもギアでもなく、トラップじゃないとダメなの!!・・・トラップ。私の恋人になってくれますか?」
やべえ。なんだよこれ!!まじで幸せすぎる!!パステルと恋人。パステルと付き合えるなんて!!
でも・・・。
「いや。・・・何年、我慢したと思ってる?恋人じゃ、ものたりねえ!!そりゃ、おめえと恋人として時間もすごしたい。けど、それ以上に、もっと先までおめえを手に入れたいんだ。だから、恋人じゃなく・・・、俺の嫁にならないか?俺と、結婚してほしい。」
そう、俺はずっと前から、嫁にするならこいつだっておもってた。
恋人だなんて、不確定な関係より、嫁として、俺の一生のパートナーとしてこいつには、傍にいてほしい!!
俺という檻につかまってほしい!!
「トラップ・・・。いいの?私なんかで?色気も無い、出るとこ引っ込んでるような、オコチャマの私でも?」
「ああ。おめえがいい。おめえが俺じゃないとって言ってくれたみてえに、俺もおめえじゃねえとだめなんだ。」
「トラップ・・・。ありがとうww」
俺はそっと、その唇に触れた・・・。


「・・・・・・っプ。トラップ!!」
ゆさゆさと、せっかくのまどろみを邪魔する声がする。
「おい!!トラップ!!いい加減起きろ!!バイトに遅れるぞ!!」
・・・・・・、ありえねえ。
さっきまでのは夢だっていうのかよ・・・。
だよなー、あんな都合のいいことなんて、ありえねえよな・・・。
パステルが俺を好きだなんて・・・。告白してくれた事も、プロポーズを受けてくれた事も、まさかの夢落ちだったなんて・・・。
はあー・・・。まじでありえねえ・・・。
「ん?んあーー・・・。わりい。今、おきる。」
目を開けると、そこには見慣れた美形で、幼馴染でもあり、親友のクレイが、さもあきれたような顔をして立っていた。
「おい、俺は先に行くからな。この調子だと、お前、朝飯も抜きじゃなきゃ遅刻じゃないのか?」
「・・・・・・まじかよ・・・。もっと早く起こしてくれよ」
「あのなー、何度も起こしたんだ!!そのたびに、お前は起きるとか、飯はいらねえとか言ってただろうが!!」
俺はもう行くからなと、あきれ果ててクレイは部屋を出て行った。
確かに、窓の外には太陽が昇って結構経っている様だ。
・・・こんな日に、バイトだなんてついてねえ。しかも、起こしに来たのがクレイとか・・・。
ん?待てよ、これって、さっきまでみてたゆめと同じじゃ・・・。
・・・まさかな。

俺は盛大にため息をつくと、身支度を整える為、ベットから抜け出した。


まさか、これが本当に正夢になるなんてこと、そのときの俺にはわからなかった・・・。
スポンサーサイト

コメント

Secret

FC2カウンター
プロフィール

まんまるり

Author:まんまるり
こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。