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お題ss「水溜りにご注意を。その2」

私たちが近寄ったせいか、揺らいでいた水面が収まってきて、視界にはここではない場所が映し出されていた。
トラップの望む夢ってどんなのだろう?
ギャンブルで大勝?それとも、ものすごいお宝をゲットすること?気になるー!!

「・・・・・・トラップの幸せなことって、これ?寝てるだけじゃない。」
そう、映し出されたのは、どこか知らない、落ち着いた、けれどどこか温かみがある部屋の少し大きなベットで気持ちよさそうに眠るトラップの姿。
「まあまあ、今は静かにみてみましょうよ。もしかしたら、とても面白い事が起こるかもしれませんよww(パステルにとってはびっくりする事でしょうがww)」
キットンの言う事も、もっともなので、私たちは、静かに見守る事にした。

「ん、んー・・・。」
どうやら、トラップが目を覚ますとこらしい。けれど、目は閉じたまま、パタパタと手で何かを探してる。
そこへ、バタバタと小さな足音が二つ聞こえてきた。
部屋に飛び込み、まだベットの中にいたトラップに飛びついたのは、トラップそっくりな赤毛の二人の子供。
「パパー!!おねぼうさんだよー!!早く起きてー!!」
「んー、昨日は遅かったんだ。もうちょっといいだろ?」
「だーめ!!せっかく、ママが作った朝ごはんがさめちゃうよ。それに、今日は、クレイおじちゃんとこに遊びに連れて行ってくれるんでしょ?ルーミィお姉ちゃんも帰ってきてるから、いっぱい遊ぶんだもん!!」
「あいつらなら逃げねーよ。でも、まあ、あいつの作った飯がさめるのは、もったいねーしな。んじゃ、起きるとするか。お目えらは、先に下いっとけ。」
「わーい。はやくねー!!」
と、子供たちはトラップの頬に、両方からキスをすると部屋を後にした。

「・・・・・・これって、トラップの望む未来絵ってこと?」
「・・・おじちゃん。おれ、おじちゃん・・・。」
クレイが子供たちの「おじちゃん」と言う言葉に打ちひしがれているけど、ま、ほっておいて、これって、トラップが好きな人がいて、その人と結婚して子供がいて幸せな家庭を夢見ているってことだよね?
なんか、モヤモヤする・・・。
でも、これってみていていいのかな?
トラップは私たちがみてる事を知らないけど、トラップの好きな人(たぶんマリーナだろうけどさ)を勝手に私たちが知っちゃってたら、嫌なんじゃないかな?
私だったら、すごくショックだとおもう。
そんなことを考えているあいだにも、トラップは着替えを済ませ、部屋を出て階段をおりだした。
おそらくリビングと思われる部屋に入っていくトラップ。
さっきの子供たちが、トラップに駆け寄ってくる。
「パパ、おそいよー。おなかすいたから早く食べよう!!」
「わりい、わりい。んじゃ、ママの美味しい飯でも食いますか。」
ひょいっと、両手に二人の子供を抱きかかえ、ダイニングに向かう。
テーブルには、焼き立てであろうパンと、サラダ、オムレツにかりっと焼かれたベーコンがならべられている。
「おはよう!!すぐに、スープとコーヒーを持っていくからねー」
と、キッチンの方から女の人の声がする。
・・・・・・この声がトラップの好きな人。
トラップは子供たちをテーブルに座らせると、自分は座らずキッチンへと足を運ぶ。
・・・みたい。でも、みたくない。相反する感情がぐるぐるしてきた。
「はよ。俺が運ぶから、おめえは座ってろよ」
普段なら考えられない優しい口調で話しかけるトラップ。
もうすぐその女性の姿が見える!!そんな時、私は思わず、水溜りに手をつっこんでしまった。

「あー、もう、パステル。なにをするんですか?もうすぐ、トラップの仮想の妻がみれたのに!!」
「ご、ごめん。で、でも、やっぱり、よくないと思うよ。だって、こっれってトラップの本当のプライバシーでしょ?これが、クエストでお宝見つけたーとか、ギャンブルで大金ゲットー!!とかなら、いいけど・・・。」
「うーん。そういえば、そうだよなー。」
「でしょでしょ?いくら、家族みたいに仲がよくても、好きな人のことをこんな形でみんなにばれちゃうのは、ショックだと思うし!!」
私が、思わず必死でそういうと、クレイやノルもそうだよなーと言う顔になった。
けれど、何故かキットンだけは違ったみたいで・・・。
「しかし、普段からトラップに色々迷惑をかけられている私としましては、ここらでトラップの弱みを握りたいのもじじつなんですよねー。それに、これは夢であって現実ではないのだし、トラップも私たちがみているのを知らない。別に知ったからといって、何かをするつもりもありませんし。」
「でもでも!!」
「では、パステルはみなければ良いんですよ。私はもう少し、鑑賞させていただきますから。」
・・・・・・そういえば、ここに来る前、キットンはトラップに実験を台無しにされてかなり怒ってたっけ・・・。
「・・・・・・俺も、やめておく」
ノルもそういって、ルーミィとシロちゃんを連れ、水溜りから離れた。
私たちが言い争っている間にも、トラップの夢は続き、声だけがかすかに聞こえてくる。
女性に優しく話しかけるトラップの声と、楽しそうな子供の笑い声
「・・・私もみない!!だって、やっぱりトラップに失礼だもの!!」

結局、水溜りを見続けたのは、キットンとクレイ。
クレイもだなんて・・・。

少し離れた所に移動した為、トラップの声は聞こえてこない。
聞こえてくるのは、キットンの笑い声と、クレイの「あいつwwwこんなやつだったのかww」と言う、苦笑を含んだ笑い声。
あれ?でも、あれだけみてるってことはトラップの好きな女性が誰だかは、みえてるんだよね?
でも、クレイもキットンもこの人がトラップの好きな人なのかーと言う、反応は無い。
もしかして、知ってた?まあ、解りやすいっていえばわかりやすいのかも。私もたぶんだけど、マリーナだってわかったくらいだし・・・。
そう考えた瞬間、つきんと胸が痛んだ。・・・・・・なんだろう?この痛み。






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