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お題ss 「かえりみち」

「日暮れ」と言うお題から、なんとなく、夕暮れの中おうちに帰る親子の姿が思い浮かびました。
最初は、パステルとルーミィとか、クレイとルーミィとか考えてみたのですが、なんとなく、彼女でww
「みんな、ばいばーい」
「ばいばーい!!また明日も遊ぼうねー!!」

夏も終わりに近づき、ついこの間まで、この時間でもまだまだ明るかったのに、今じゃ、夕焼けの中に赤とんぼがちらほら・・・。

さっきまで公園で遊んでいた友達も、お母さんがお迎えに来てくれて、みんな帰ってしまった・・・。
「・・・・・・いいなー。」

私には迎えに着てくれるお母さんなんていない。
私を育ててくれているお母さんは、本当のお母さんじゃない・・・。
トラップのお母さんは、優しくて、お父さんも楽しくて、たくさんの人に囲まれて生活できる自分は幸せなんだと思う。
でも・・・、たまにどうしても寂しくなる時がある。
・・・なんで私を捨てたの?

そろそろ私も帰らなきゃいけないけど、なんだか、帰りたくなくて、ブランコに座ってみる。
・・・待ってても、誰も来ないのにね。
お母さんは、盗賊団のみんなのお世話でこの時間は大忙し。
今日は、お父さんが結構な人数でクエストに出かけたから、いつもよりましだけど。
いつもなら、私は友達と遊ぶ事よりもお手伝いをしている。
それをお母さんは、「もっと遊んできたらいいんだよ?たまにはあの馬鹿みたいに泥だらけになってさ」
なんて、いってくれるけど、そんなことはできなかった。
だって・・・、役に立てなかったら、いい子じゃなかったら、また捨てられちゃうんじゃないかって。
・・・実の親に捨てられるような子なんだから・・・。

じんわり、泣きたくもないのに涙が浮かんでくる。
ないちゃダメ!!お母さんが心配するから!!こんな事で泣く弱虫だなんてばれちゃダメ!!
奥歯をぐっと噛み、ごしごしと涙を拭う。
そのとき

「マリーナ!!」
公園の入り口で、私に笑顔で大きく手を振ってくれている人
「・・・お母さん!!」
嘘!!迎えに着てくれた!!いそがしいのに!!誰も来てくれないって思ってたのに!!
私が慌てて駆け寄ると、
大きく包み込むような笑顔で、「たのしかったかい?今日はマリーナの好きなシチューと、フライだよ?おなかがすいただろう?さあ、かえってごはんにしようね」
と、私の手をぎゅっと握り締めてくれた。

帰り道、今日はどんな事をして遊んだかとか、トラップがまたいたずらをしておじい様に怒られたとか、今度、ケーキを一緒につくろうだとか、たくさんお話をしながら歩いた。

「・・・マリーナ?あんまり無理をするんじゃないよ?子供は子供らしく遊んで、笑って、我侭を言っていいんだ。あんたは我慢をしすぎるからねー。たしかに、あんたは私がおなかを痛めて産んだ子じゃない。けどね?マリーナ。それがどうしたんだい?あんたはうちの子だ!!トラップと同じ、私の愛する可愛い可愛いむすめなんだからね!!」
・・・いいの?お母さん?いい子じゃなくても捨てられない?嫌わないでくれるの?
ボロボロボロボロ涙がこぼれる。
そんな私をぎゅっと抱きしめて「我慢なんてするんじゃないよ?泣きたい時や寂しいときは、ちゃんと伝えるんだ。家族に遠慮なんかするもんじゃない。愛してるよ。マリーナ」
「お、おか、おかあさーーん!!」
お母さんは、私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。
「ほらほら、もう、涙はもういいね?笑ってごらん?私はマリーナの笑顔が大好きなんだから」
「ひっく、ひっく、う、うん。お母さん、ありがとう。大好き」
「私も、みんなもマリーナのことが大好きだよ。さあ、帰ろう?おなかをすかせた家族が待ってるよ?」
「うん!!」

夕日を背に歩き出すと、目の前には大きなお母さんと、小さな私の影が手をつないで伸びている。
ぱっと後ろを振り返ると、燃えるような綺麗な夕日。
私はこの夕日を忘れない。

「「ただいまーー」」
「「「「「「おかえりなさいー」」」」」」
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