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ネックレス

パチンと、小さながま口の中から、私はあるものを取り出した。
シャランとかすかな音を立て、手の中にキラキラと輝くのは、小さな丸い石を抱いた天使のついたネックレス。

これをくれたのは、人間で始めてプロポーズなるものをしてくれた、ギア・リンゼイ。
理由があって、パーティのみんなとはなれてのった船の上で、誕生日プレゼントとしてくれたもの。
色々あって、パーティを抜けようと思っていたときだったから、最初はびっくりしたけれどもしかしてそれもいいのかも・・・、なんて、一瞬、考えたりもしたっけ。

実際は、この通り、私は冒険者を続けているし、パーティも抜けていない。
彼は大人だったから、私に断ると言う辛いことはさせずに、身をひいてくれた。

これをみるたびに、なんだか申し訳ない気持ちになって、なんとなく、このネックレスを身につけることができないでいる。

最近の私は変だ。ドキドキしたり、もやもやしたり、イライラしたり・・・。それも、ある一人の人間に対してだけ・・・。
この気持ちは何か、解ってるような、解りたくないような、なんともいえない気持ち。

キラキラ光る天使を眺めて、はあ・・・とためいきがでる。
「石は本物だから」って言ってた位だから、それなりの値段がするのだろう。
普段の私ではきっと手が出ないような・・・。
返した方がいいのかもしれない。けれど、せっかく私のために用意してくれたものを、つっかえされても、迷惑だろうし、失礼かもしれない。
けれど、後ろめたくてつけることもできなくて、私はまた、入れていたがま口にしまうと、机の奥にしまいこむしかなかった。

その夜、みんなが寝静まったころ、私の部屋にかすかなノックの音がした。
「・・・?はい?」
こんな時間に誰だろう?私はベットから起き上がると同時に、ほとんど音も立てずに部屋のドアが開いた。
そこにいたのは、最近、私を不安定にする人。
「こんなじかんにどうしたの?」
「・・・・・・コレ」
差し出されたのは、綺麗にラッピングされた細長い箱。
「なあに?プレゼント?私、誕生日でもなんでもないよ?」
「・・・いいから。貰って・・・くれるか?」
「う、うん・・・。くれるっていうのなら。理由はわからないけど、ありがとう。あけてもいい?」
「・・・ああ。」
手渡されたプレゼントを丁寧に開けていくと、中には白い箱に入った、ハートに紫の小さな石が埋め込まれたネックレスだった。
「・・・かわいい。いいの?私がコレ貰っても。」
「パステルだから、もらってほしい・・・。意味、わかるか?」
「え?・・・ごめん、わからない。」
「・・・・・・・・・」
なんとなく沈黙が続く。
ネックレスの意味?それとも、私にプレゼントをくれる意味?どっちも、わかんないよ・・・。

「・・・・・・男が、女にネックレスを渡すのは、自分の物だと主張したいから。自分に束縛したいから。コレの意味、わかる?」
「え・・・?」
自分の物?束縛?それって、このネックレスが、私をあなたのものって主張したいってことなの?
「意味がわかれば・・・、俺が言いたい事もわかるよな?わかんないていうなら、解るまで考えてくれ。
・・・・・意味がわかって、受け入れてくれるなら、それをつけてくれよ。」
・・・突然の事で、頭が真っ白になる。
意味?いいたいこと?受け入れる?
考えなくちゃいけないのに、頭がちゃんと動いてくれない。
「・・・じゃあ、おやすみ」
私がぐるぐる悩んでいると、彼はそういって出て行ってしまった。
シーンと静まり返った部屋の中。
聞こえてくるのは、窓の外の虫の声と、ルーミィのかわいい寝息。
今のは、私のみた夢?突然現れて、突風を巻き起こして、あっという間に消えていった。
でも、夢じゃないことは、手の中に残るネックレスが物語っている。

その夜、私は眠ることができなかった。

そして、私の首に、このネックレスが輝くかは・・・・、まだわからない。
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