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プレゼント

kさんがつぶやいていた「パステルが冒険者を引退して、出した本が人気になり、サイン会にトラップがくる」というのを、いただいちゃいましたww

「パステル先生、もう少しで始めさせていただきます。今日は、よろしくお願いします!!」
「は、はい。こちらこそ、お願いします!!」
今日は、ここ、エベリンでなんと!!私のサイン会という、なんとも身に余るイベントが開催される。
冒険者を辞めて3年。私はガイナには戻らず、シルバーリーブのあの家を預かる形で、作家として生きる事を決めた。
元々書いていた冒険談も書きつつ、新たに新しい小説を何冊も書いた。
そして、今回、先月でた小説が、思いのほか高評価を頂き、ファンの人たちの声でサイン会なんていうモノを開いていただける事になったんだ。
ファンレターなんて何枚もいただいたけれど、こうして、直にファンの人と交流なんてすっごく緊張する!!
どこか、おかしいとこないかな?服もメイクもこれで大丈夫?それより、本当に、誰かきてくれるのかな?
そんな不安を抱えながら、私は与えられた部屋でドキドキしながら、そのときを待っていた。


今回のお話は、実はトラップが関係している。っていうか、彼がいたから、書いたようなもの。
今まで、一緒に過ごしてきて、世間が、シーフと盗賊や泥棒の違いが信じられないくらいわかっていないことで、彼が受けてきた偏見をみてしまったから。
確かに、そういう風に知らない人は感じてしまうのかもしれない。でも、だからといって、ちゃんと冒険者として、認められて、頑張っているシーフの人たちが、あんな、「泥棒だから」とかいわれて、宿もとれない、盗難騒ぎがあれば真っ先に疑われるなんて、やっぱり納得がいかない!!
いくら、声に出して、シーフと泥棒は違う!!って言っても、それは小さな声で、世間にはなにもかわらないんだ。だから、私は小説として、世間に出した。
シーフが主人公の、世間からシーフへの偏見に負けないで頑張って、悪い盗賊をやっつけて、みんなに認められ、成功するそんなお話を。

「パステル先生、おねがいします!!」
「はーい!!」
私は、係りの人に案内され、会場である書店の奥に用意された席に着くと、すでに20人ぐらいの人が、私の小説を手に待っていてくれた。
・・・良かった。0人じゃないww
係りの人が、私の紹介をし、私も挨拶をしたところで、サイン会が開始された。
始めはドキドキして、手が震えたけれど、一人ひとりと少しだけ言葉を交わし、激励の言葉を貰ううちに、だいぶと緊張がほぐれてきた。
始めは20人くらいだった人たちも、あっという間に人が増え、今じゃ何人目かもわからない。
しかも、マリーナやクレイ、キットンにすぐりさん、ノルにメル、ルーミィにリタ、アンドラスさんに、オーシ、しかも、JBや、ジュン・ケイ、あの、アンジェリカ王女までもが来てくれたのだ!!
あまり会話はできなかったけど、サイン会が終わった後に会う約束をすることができた。
そして、あっという間に時間が過ぎ、開始から3時間。ペンを握る指も感覚がなくなってきた。
そして、最後の一人・・・。

「よう!!」
握力のなくなった手を、机の下でブラブラさせていると、聞き覚えのある声が・・・。
「・・・トラップ!!」
「おめでとーさん!!ほれ、さっさと、パステル大先生のサインをくれよww」
目の前に出されたのは、確かに今回私が出した本。
よくみると、なんだか、何度も読んだかのように、すこしくたびれていた。
・・・トラップも読んでくれたんだ。
あまり、読書とかに興味がないトラップ。毎回、新刊が出るたびに送ってはいたけれど、その感想なんかはいちどももらったことはなく、いつも「母ちゃんがおもしろかったって」というように、本人は読んでるのかどうかもわからない。けれども、これはきっとよんでくれたんだろうな。だって、さっきお母さんも来てくれていたから。
「うん!!読んでくれたの?」
「ん?あ、ああ。まあ、やたら母ちゃんがすすめっからな。おめえらしい本だったぜ?」
「ふふふ、そう?ありがとう。あ、トラップが最後だし、このあと時間ある?みんなが一緒に食事をしようっていってたんだけど。」
トラップも今じゃブーツ一家を率いる若頭。忙しいのかもしれない。
「ん?ああ。クレイにきいた。いくよ。でも・・・。そのまえに、ちょっといいか?」
「うん?いいけど。」
「じゃあ、終わったら、店の前でまってっから」
「わかった。」
そういうと、私は慣れた手でトラップの本にサインをし、挨拶を済ませあてがわれた部屋に戻った。
本屋の店長さんやら、出版社の偉い人に挨拶をし、ファンの人がくれたプレゼントは、シルバーリーブに贈ってもらう約束をし、これからもよろしくお願いしますと挨拶をして、部屋を出たのはサイン会が終わって40分もたってからだった。
「あー、トラップ、怒ってるかなあ?だいぶと待たせちゃった。」
急いで店の前に行くと、トラップは壁に背をもたれさせて、どこか遠くをみていた。
「トラップ!!ごめん。待ったよね?」
「ん?ああ、べつにおめえのせいじゃねえだろ?んじゃ、いくか。」
とあるきはじめた。
・・・どこにいくんだろ?
つれてこられたのは、少しおしゃれな喫茶店。喉でも渇いたのかな?
案内された席に座り、私はミルクティー、トラップはコーヒーを注文。
すぐに運ばれてきたそれを飲みながら、パーティにいた頃のようにたわいのない話をする。
そして、ふと、会話が途切れた。
「・・・・・・なあ。おめえ、今回の話ってよー。」
「え?うん。」
「あれ、・・・あんがとな。おめえの話のおかげで、きっと世間の目がちっとは変わる。そしたら、うちの若いもんやこれからシーフになるやつも、だいぶと生きやすくなる。」
「そ、そんなだいそれたことはしてないよ!!私はトラップと一緒にパーティを組んで、自分が納得行かなくて書いただけなんだから!!」
「それでも、さんきゅーな。」
「うん。」
「・・・・・・で、だ。お礼じゃねーけど、プレゼントがあんだよ。二つ。もらってくれっか?」
「え?ふたつも?いいの?ありがとう!!」
「二つだけど、二つじゃねえ・・・。本当にもらってくれっか?」
「え?うん!!トラップからプレゼントもらえるなんて!!喜んでもらうよ!!」
「じゃあ、・・・一つ目。」
そういって、そっと机に置かれたのは、小さな箱。
「あけていい?」
「・・・ああ」
中に入っていたのは、小さな石のついた指輪だった。
「え?これって・・・。」
「もう一つのプレゼントは・・・。俺だ。俺のこれからの人生をおめえにやる。だあら、おめえの人生も俺にくれ。結婚・・・してくれねえか?」

・・・・・・トラップは元パーティの仲間で、友達で、家族のようなひとだった。
けして、恋人ではなかった。そのトラップから・・・プロポーズ?!



その夜、久しぶりに集まったみんなの私のサイン会へのお祝いの食事会が、それだけじゃなくなったかは、秘密ですww
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