スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いい夫婦の日

昨日はいい夫婦の日ということで結婚後トラパスをww
書いてて、だんだんトラパスという名の別もんになってしまった感が否めませんが・・・。
「えーっと、あと・・・。花は買った。ほしがっていたという、ネックレスも手に入れた・・・。他に喜びそうなのは・・・、ケーキか?」
ブツブツといいながら両手一杯に買い物したものを抱えながら、財布の中身を確認しながら、走る俺の姿は周りからはどうみえているのか・・・。
まあいい。そんなプライドなんか今は捨てるしかねえ。・・・・・・俺が捨てられちまうより、全然ましだ!!


きっかけは、些細な事・・・だと思う。
パーティーの解散と同時に、結婚しドーマに戻った。
結婚してこの2年、あいつは冒険者を辞め、小説家と若女将としての仕事を懸命にこなしていた。
俺も次期頭領として、家庭を持った大黒柱として、あいつに今までのような金に困る生活なんかさせたくなくて、がむしゃらだった。
次から次へと、クエストをこなし、レベルを上げ、稼ぐ金額が増えること、部下ができ、頼りにされることが楽しくて仕方がなかった。
・・・まさか、あいつがその影で、なれない場所、仕事ででの不安や寂しさをかかえていたなんて、俺は気がついてもいなかったんだ。

今回のクエストは少し長かった。約二ヶ月ぶりに、帰ってきて、その日はクエストの成功を祝って宴会。
翌日は朝から昨日の酒で二日酔いの為、ベットの中でダウン。
あいつは、朝から昨日の片付けや何夜で忙しく動き回っていた。
お袋が気を利かせて、昼飯の後、あいつに2日間の休みをくれたらしいが、久しぶりに帰ってきたドーマ。
丁度、クレイも帰ってきているらしく、俺はあいつが戻る前に、出かけてくるというメモを残し、遊びに行ってしまったんだ。
結局帰ってきたのは、日付も変わった深夜。
ベットにもぐりこんだ時には、あいつは俺に背を向ける形で丸くなって眠っていた。
その頬に、涙のあとがあることなんて気がつくこともなく、眠りに付く俺。
翌朝、
「おはよう」
「・・・おはよう、トラップ。あ、あのね。今日・・」
「ああ。そうだ、今日、昼からクレイ達とでかけてくるわ。飯はたぶん食ってくっから。」
「あ、・・・うん。いってらっしゃい。」
「ああ。ん?なんか、あったか?」
「ううん。なんでもないよ。クレイとも久しぶりだもんね。」
「ああ。あいつもがんばってるみてえだしな。色々情報交換もしておきてーし。」
「そうだね。・・・楽しんできてね。」
「ああ。次のクエストも決まってっから。ちょうど、そこにクレイのやつがこの間いってたらしいしな」
「そうなんだ。じゃあ、きっと役に立つ情報があるかもね。・・・トラップもずっとがんばってるもんね。」
「ああ、下もできてつぎはどんな宝だ?って考えるとわくわくする。おめえもこの気持ちわかんだろ?あの宝箱を開けるときの興奮がさ!!」
「・・・うん。確かに、クエストにでて宝箱を見つけたときはすっごく興奮したよね」
「だろ?しかも、あの時はあの時で楽しかったけど、今は、あのときじゃ考えもしねえクエストに出て、それを自分の手でやりとげんだ。冒険者として、シーフとしてやりがいがあるってもんだ!!」

そのときの俺は、同じ冒険者としてやってきたパステルだからこそ、この気持ちを共感してくれる。
だから、俺の気持ちとあいつの気持ちは同じなんだと、信じて疑わなかった。
俺が頑張っているから、楽しそうに仕事をしているから、あいつは弱音を吐き出せなかった。
それは、あいつの優しさに甘えていただけだったなんて、みんなに言われないときがつかねえ、情けねえ旦那だったんだ。
何で、このとき、あいつの笑顔が、なくなっていることに気が付かなかったんだ?
笑っていても、笑っていない、そんな貼り付けた笑顔だったのに・・・。

結局、パステルが貰った休みの間、俺はクレイとほとんどの時間を過ごし、あいつと会うのは朝の食事と、ベットの中で眠るときだけだった。
その後、すぐに次のクエストに出かけてしまった俺は、帰ってきて愕然とする事になるなんて、おもいもしなかったんだ。

クエストを終え、ブーツ一家に戻った俺は、なんだか妙な空気にきがついた。
「おーい、かえったぞー!!今回もなかなか、いいもんが手に入った。大成功だ。」
「・・・若頭。おかえんなせえ。・・・。」
「・・・・・・なんだ?どうした?せっかく、成功させて帰ってきたってのに、何辛気くせえ顔してんだ?」
出迎えてくれたうちの若いもんの顔に、違和感を感じる。
そういや、いつもあいつが出迎えてくれるのに、どうしたんだ?飯の支度に手が離せねえのか?
「おい、パステルは?台所か?」
「・・・いえ。そのー」
口ごもるこいつを無視して、俺は台所に足を運ぶ。
「おーい、帰ったぞー?パステル?」
「・・・・・・おかえり。」
出迎えてくれたのは、あいつじゃなく、暗い顔のお袋。
「パステルは?ここじゃねえのか?」
「あんた、なにやってんだい?仕事を頑張るのはいいけど、仕事と同じくらい大事なもんがあるだろ?」
「・・・どういうことだ?」
「・・・・・・パステルはでていったよ。」
その言葉を聞いて、意味がわからず、俺は全速力で自分たちの部屋にかけこんだ。

部屋に飛び込むと、そこは灯りもついていない静かなもんだった。
「パステル!!」
灯りをつけても、そこにパステルの姿はなく、綺麗に整頓され、あいつの荷物も・・・なかった。
「嘘だろ?パステル!!」
部屋を飛び出し、家の中をパステルの名前を呼びながら探し回る。トイレ、風呂、宝物庫、ジジイの部屋までくまなく探したが、やはり姿はなかった。
どこに行った?何で出て行った?
ふらふらと部屋に戻ると、いつもあいつが使っていた机の上に、手紙があることに気が付いた。
慌てて中を確認して、再び愕然とする。
中には、震える手で、結婚してから頑張ったけれど不安だった事。自分がいる意味を見失った事、俺の気持ちを疑い始めてしまった事、そして、俺とみんなへの感謝と、遠くで応援しているという言葉が、所々、涙で汚しながらかかれていた。
「・・・・・・パステル」
何で気が付いてやれなかった?なんで・・・。後悔してもしきれない。
そのとき、遠慮がちにノックの音がし、お袋と親父が部屋にはいってきた。
「トラップ。あんた、なにやってんだい?何でここまで追い詰められる前に、向き合わなかった?」
「トラップ、おめえそれでも俺の息子か?あんないい子を嫁にして、仕事にもやる気を見せて、ちっとは成長したかと思ってたら、このザマか!!それでもブーツ一家の男か!!」
「・・・・・・。」
「・・・パステルはねえ、こっちに来てこの2年。本当にがんばってたよ。なれない場所で、なれない大所帯、いつだって不満を口にすることなく、あんなのいない間だって、私がいくらゆっくりすればいいといっても、あんたが頑張ってるのに、自分だけのうのうとしてなんかいられないって、私は大丈夫だから、お義母さんが休んでくださいって。それに、周りから色々言われても、ぐっと我慢もしてた。あんたに迷惑をかけたくない、心配させたくないってさ。それと・・・、子供ができない事にも私に謝ってたよ。まだ若いし、あんたが忙しくしてるのも知ってるから、そんなことは考えた事もなかったけど、いらないおせっかいの人はどこにでもいるもんだ。あんたが仕事で家を空ければあけるほど、あの子がなんていわれてたか知ってるかい?あんたが新婚なのに家に帰りつかないのも、帰ってもクレイや友達と遊んでる事も、あの子が至らないせいだって、私たちがいくら否定しても、気休めにしかならなかったんだよ・・・。この間の休みだって、あんたとの時間を作るためだったのに、あんたは何をしていた?」
お袋の言葉が俺を切りつけていく。
そうだ、あいつは自分のことより人の幸せを願うそんな優しいやつだ。俺を責めるより、じぶんをせめてもおかしくねえ。そんなこと、誰よりも知っていたのに・・・。
「あの子はあんたを愛してるよ。だからこそ、でていった。その気持ちがあんたには判るかい?夫婦のことは夫婦で考えるべきだ。だから、私たちは何も言わなかった。何度、あんたに説教したかったか!!でも、他人に言われて気が付くようじゃ意味がない。自分で気が付かなくちゃね。その結果がこれだよ。」
「・・・パステルを迎えに行く。それで、ちゃんと話をしてくる」
「あんた達夫婦の事だ。私たちは何も言わないよ。一つだけ教えてやろう。パステルはガイナにはいない。シルバーリーブでもない。まだ、ここ、ドーマにいる。出て行ったのは今日だよ。」
「わかった。サンキュー。・・・情けねえ息子でわりい。帰ってくるときはあいつと二人だ。」
「そう願ってるよ。あの子はもう、私の娘なんだから。」
「トラップ・・・。おめえに俺からも言っておく。結婚はゴールじゃねえ、スタートだ。それも、二人三脚で平坦なものじゃなく、障害物の多いな。パステルはそれから今、結んでいた紐が解けそうになって、リタイヤをしようとしている。この紐を結びなおせるか、解いちまうかは二人で決めることだ。意味がわかるなら、行け!!しっかし結びなおして来い。じゃねえと、一番下っ端からやり直しさせっからな。」
俺は無言でうなづくと、家を飛び出した。背後からは家のやつらが「情けねえぞ、若頭!!とっとと若女将をつれもどしてこい!!」「あの笑顔を俺たちから取り上げやがったら、承知しねぞ!!」「若女将のめしを食べる楽しみを、うばうなぼけ!!」なんて、聞こえてきたのは、あいつがここにそれだけ愛されてるってことだろ?
パステル、悪かった!!もう、不安にも悲しませたりもしねえから、帰ってきてくれ!!

ドーマの町は、夕暮れ、せわしなく人が行きかいしている。顔見知りにパステルの居場所を聞きながら走り回る。
「パステルどこにいったかしらねえか?」
「ああ、パステルなら昼過ぎに、挨拶に来たよ。あんた、あんないい子を泣かせて、なにやってるんだい?」
「俺がわりいんだ。だからこうして探してんだろ?」
「なら、これを持っていきな。誠意をこめてあやまんなら、手ぶらで行くより、あの子が喜びそうな事もしてやっても罰はあたんないよ。」
手渡されたのは、花束。そういえば、昔、クレイに花を貰った時ものすごく喜んでいたっけ?
「いや、これじゃなく、もっとでけーのを作ってくれ!!他にあいつが喜びそうなのわかるか?」
「ん?あんた・・・、夫なのに何をほしがっていたかもわからないのかい?情けないねえ。ちょっと前に、そこのジュエリーショップで、なにやらみてたきがするけど?」
「わかった。いってくっから、そのあいだに花を頼む。あいつが喜びそうな、すんげーのをな。」
「はいよ。ちゃんと取り戻すんだよ。」
そういって、花屋からジュエリーショップ、服屋に靴屋、あらゆる場所に出向き、あいつがほしがっていたというものを全て買いあさった。こんなもので機嫌をとろうなんておもっちゃいねえ。
でも、せめてのお詫びの気持ちをこめて、あいつが喜ぶなら、笑顔をみる為なら、なんだっていいんだ。
両手に荷物を抱え、花屋に戻ると、おばちゃんが大きな花束を作ってくれていた。
その代金を払うと、
「さっきいいそびれたね。パステルはこの先の宿に今晩は泊まるって言ってたよ。はやくいってやんな」
「サンキュー。助かった。」


そのあと、ケーキも買い、パステルが泊まっているという宿にたどり着いた。
「はあはあはあ、す、すまねえ。ここに、パステルがいるってきいたんだが?」
町中を走り回り、息の上がったまま宿の亭主に尋ねると、
「ああ、305号室だ。可愛そうに、泣き腫らした目をしていたよ。・・・迎えに着たんだろ?いってやんな」
「悪い。」
走り回って気が付いた事。あいつはこんなにこの町に愛されている。二年という月日は、それだけ、あいつをこの町に溶け込ませていたんだ。きっとあいつもこの町を愛している。だからこそ、家を飛び出した後、こうやって別れを惜しんでいたんだ。
そんなあいつに俺は何をしてやれていた?
部屋の前にたどり着いたとき、今までのどんな時よりも緊張した。
あいつがもう、俺を必要としていなかったら?町を愛していても俺への愛情が無くなっていたら?
いいや、そんなことはねえ。もしそうでも、もう一度、俺を求めさせてやる!俺があいつを必要としているように!!

トントントン
静かな廊下にノックの音が響き渡る
「・・・はい」
沈んだパステルの声。
ゆっくりとした足音で近づいてきて、ガチャリとドアが開いた!!
その隙を逃さず、ぐいっと大きく扉を開く。
目の前にはまだ乾いていない涙の跡。
「!!!トラップ!!」
「パステル!!俺が悪かった!!もう、寂しい思いも不安な思いもさせねえ。だあら、戻ってきてくれ!!」
持っていた荷物を投げ捨て、その細い身体を抱きしめる。
「・・・トラップ・・・。」
「俺が間違ってたんだ。おめえはずっと俺と同じ気持ちだって。おめえが色々我慢してた事にも気がつかねえで、おめえを手に入れたことで、安心して甘えてたんだ。おめえが待っててくれることが当たり前になっちまって、何も言わなくても、何も聞かなくても解り合えてるなんて、傲慢な考えだった。その結果が、こんなにもおめえを思いつめさせていた事にも気がつかねえで、好き勝手やって、おめえを泣かせた。本当に悪かった。もう、こんなおもいさせねえ、だあら、俺ともう一度、ここから、やり直してくれねえか?」
「トラップ、トラップ・・!!私、私、寂しかった。不安だった。トラップが頑張ってるの知ってたから、わがまま言っちゃいけないって、我慢しなくちゃって!!何もいえなくなって、苦しくて、トラップを信じたいのに、色々言われて、トラップがクエストにでるのも、家に寄り付かないのも、本当は私に飽きちゃったんじゃないかって疑って、信じたいのに信じる事ができなくなってきて、おうちのことも、本当に役に立ってるか不安で、私じゃないほうがいいんじゃないかって、自分がいる意味も見失って、どうしたらいいのかわかならくて・・・。」
「ごめん、ごめん、本当にごめん。何もかも俺が悪いんだ。もう、我慢なんかしなくていい。不安なら不安っていっていいんだ。どちらか一方だけが我慢するなんておかしいだろ?夫婦なんだから、二人で一つなんだ。
誓っただろ?病める時も健やかなる時もって、うれしいことも、悲しいことも苦しい事も全部、分け合って行こうって。それを俺が忘れていたんだ。だから、もう、パステルが自分をせめる必要はねえ。結婚ていうのに、胡坐をかいちまった俺がわりいんだ。・・・・・・もどってくれるか?」
「うん。うん。トラップの傍にいたい!!うれしいことも悲しいことも二人で感じて、分け合って生きたい。私も悪かったの。私が我慢すればなんて、結局、一杯一杯になっちゃって、動けなくなったのは自分のせいなの。ごめんなさい。そして、迎えに来てくれてありがとう!!」
「俺も、本当に悪かった。それと、ありがとう。俺を捨てないでくれて、俺を愛してくれて。今までも、これからも、おめえだけを愛してる。もう一度誓うよ。だから、二人でがんばろう。」
「うん!!私も愛してます。」
俺は抱きしめていた腕の力をさらにきつく抱きしめた。パステルがそんな俺をそっと抱きしめ返してくれた事に、もう二度と、こんな思いをさせないと神に誓った。
「・・・ね、ねえ。この、お花とか・・・」
しばらく抱きしめあっていた俺に、パステルが床に落ちていた花束を見つけ問いかけてきた。
「ん?ああ。ここに来る前に、おめえを探してる時に買った。今までの寂しい思いをさせていた償いの一つだ。本当はこんなんで償えるはずもねえってことはわかってるけど、おめえが喜びそうなことをっておもったら、買わずにいれなかったんだ。ほかにもあんぞ!!・・・俺、なんもわかってなかったんだな。色々な店回って、おめえがほしがりそうなの聞いてまわって、どんなものをほしがっていたとか、どれだけ町のやつらがおめえを愛してるかとか・・・。あ、しまった!!ケーキもあったのに、ほり投げちまった!!おめえをみたら、我慢できなかったんだ」
「ぷwww大丈夫、多少形が壊れても、食べれるよ。一緒の食べよう?他のプレゼントもありがとう。大切にするね!!」
「ああ。それ以上に俺がおめえを大切にしてやっからな!!」
「ふふふ、私も。貰ったものも大事にするけど、それ以上にトラップとトラップへの気持ちを大事にするね。
ねえ、知ってる?今日が何の日か?」
「今日?なんかあったか?誕生日も結婚記念日も違うだろ?」
「今日は11月22日。いい夫婦の日なんだって!!私たちにとっても、いい夫婦の日になったね?」
「ああ、そうだな。これからも、毎年、いい夫婦の日にならろうな」

翌日、二人で戻ったブーツ一家は大宴会となり、パステルに戻った笑顔は、この先も消さないと、誓ったんだった。
スポンサーサイト

コメント

Secret

FC2カウンター
プロフィール

まんまるり

Author:まんまるり
こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。