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LIKE OR LOVE 前編

「クレイ、お疲れ様!!」
バイトを終え、店を出ると同時に、彼女が腕に抱きついてきた。
「ああ、ありがとう。寒くないか?待ってなくてもいいのに・・・。」
「あら?気にしなくていいわ。好きで待ってるんだもの。少しでも一緒にいたい、そう想うのは恋人ならあたりまえでしょ?」
「・・・ありがとう。じゃあいこうか?アイリーン。」
そう促すと、アイリーンは抱きついていた腕にぎゅっとその素晴らしいスタイルを押し付け、歩き始めた。
そして、そのまま彼女の望むように、公園を歩き、夕食を共にし、家まで送り届ける。
「それじゃ、おやすみ」
「・・・クレイ」
ツンツンと腕をつつき、何かを期待した瞳
ようやくここで、彼女が何を求めているかを察知して、アイリーンの頬に唇を寄せた。
しかし、それでは物足りなかったのか、離れたと同時にぐいっと腕をひかれ、ぶつかるように唇が合わさる。
「・・・おやすみなさい。クレイ。明日はバイト、お昼まででしょう?じゃあ、この間言っていたお店、見に行かない?」
「ああ、もちろんいいよ。バイトが終われば迎えに来るから。じゃ、おやすみ。また明日。」

この一ヶ月、ほぼ毎日がこの繰り返し。(バイトが休みのときは朝から一緒にいるけど)
恋人というのがこういうものなのかと、そのときの俺はそう思っていた。

家に戻ると、トラップだけがリビングにいた。どうやらみんなはすでに自室に戻っているらしい。
「ただいま」
「おかえり。今日もあいつとデートか?お盛んだねー」
「ばーか。彼女がバイト先で待っててくれたんだよ。せっかく待っててくれたのに、追い返すなんてできないだろ?恋人なんだから」
「へいへい、お優しいクレイちゃんは、おしかけの恋人でも、どれだけ自分が疲れててもお相手してあげるお優しい男だもんなあ。おれにゃあ到底できねーよ」
「おい、押しかけとか、いうなよ。確かに始まりはそうかもしれないけど、付き合うって決めたのは俺なんだから。アイリーンはいい子だよ。」
「ふーん、いい子ねえ?まあ、おめえがそういうならいいんじゃね?おれにゃあ理解できないけどな。」
なんだ?アイリーンと付き合い始めて一ヶ月。何も言ってこなかったくせに、今日のこいつは、なんでこんなにとげとげしいんだ?
「んじゃ、俺も寝るとすっかな。」
「ん?ああ、俺も風呂に入ったらねるよ。おやすみ」
「・・・・・・あのよー。クレイ。おめえ、本当にアイリーンの事恋人として、女として好きなのか?アイリーンと同じ気持ちで付き合ってるのか?俺には・・・そうは見えねえけどな。おめえらが納得してんなら、なにもいわねーけどよ。」
「どういうことだよ!!」
「どうもこうも、おめえ、気がついてねえのか?さっき、来てくれたのを追い返すわけにはいかねえっつたんだぜ?普通、好きな相手が待っててくれたら、うれしいだろ?追い返すなんて微塵も考えねえっておもうぜ?」
そういって、トラップはリビングを出て行った。

残された俺は、トラップの言葉に衝撃を受けていた。
俺とアイリーンが付き合い始めたのは、一ヶ月前。
告白され、今はそういうことを考えられないと、断ったものの、
「私が嫌いなんじゃないんだよね?冒険者だから?修行中だから?それでもいいの。クレイの邪魔はしないわ。今は私のことを好きじゃなくても、この先はわからないでしょ?なら、いいじゃない!!ねえ?私と付き合って!!」
その勢いに負け、気がついた時にはO・Kの返事をしていたんだ。
あの日から俺には恋人というものができた。
一応、形ばかりとはいえ婚約者もいたことがあるけれど、正直、恋人付き合いというものがどういうことか、今一わからない・・・。
わからないなりに、彼女が望む事をしてきたけど、ダメなのか?
恋人ってこういうものじゃないのか?
トラップの一言で、色々な事に不安が出てきた。
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