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ごめんなさいの一言を

「しおちゃんのばかー!!もうしあない!!だいっきあいなんだおー!!」
「ルーミィしゃん!!」

いつもの日常、いつもの風景、それが壊れたのは一瞬の事だった。

毎日、ルーミィとシロちゃんは一緒だった。
それこそ、朝起きて寝るときも一緒。
お互いがお互いを大好きで、大切だった。

その関係が壊れたのは、神様の小さな意地悪?いや、単なる事故だった。
その日、何時も一緒だった二人は、一緒に暮らす仲間のお手伝いで別々に行動していた。
シロちゃんは、トラップと一緒に、キットンに頼まれた薬草を取りにズールの森へ、ルーミィはパステルと共にキットンの畑へ。
早くに用事を済ませたルーミィは、シロちゃんが戻ってくるのを今か今かと、部屋の入り口近くでまっていた。
待っている間、彼女はクリスマスにパステルに貰った小さなスノードームを眺めていた。
硝子でできたそれは、振ると中の女の子と小さな犬に雪が舞って、まるで、ルーミィとシロちゃんが雪の中で遊んでいるようで、ルーミィの大のお気に入りだった。

そろそろ帰ってくるかな?という時間。
ルーミィはトイレに行きたくなり、それをその場において、部屋を後にした。
それが悲しい事故のもとだったのだ。
ルーミィがトイレに行っている間に戻ってきたシロちゃんは、すぐさまルーミィがいるであろう部屋に飛び込んだ。
「ルーミィしゃん、ただいまデシ!!」
早く一緒に遊びたい思いで飛び込んだ部屋はもぬけの殻。
そして・・・、まさか、足元にルーミィが大事にしているスノードームがあることなど、思いもしなかった、シロちゃんが走りこんだため、そのスノードームは、シロちゃんに蹴飛ばされ、壁に当たり、壊れてしまったのだった。
「え?」
足にあったった感触と、すぐ後に聞こえた硝子の割れる音。
視線を向ければ、見るも無残なルーミィの宝物。
どうしよう?どうしてこれがこんなところに?これを見たルーミィの悲しむ顔が浮かび上がり、シロちゃんは、自分がしたことにショックを受けた。
このままでいいわけがない。素直に謝らなくては!!けれど、じぶんが大切にしているものを壊して、ルーミィにもし、嫌われてしまったら?城やんの頭はパニックになっていた。
そのとき、
「しおちゃーん!!かえってきたのかー?ルーミィ、まってたんらおー、あしょぼー!!」
という、ルーミィの元気な声が聞こえてきた。
パニックになっていたシロちゃんはおもわずそれを、ベットの下に押し込んでしまった。
部屋に飛び込んできたルーミィは、そのことに気がつかず、笑顔で
「ぱーるがおやつにしようって!!はあく行こう?そえから、お外であそぶんだお!!」
「う、うん。わかったデシ。」
ルーミィはすでにおやつに意識がむいている為か、楽しそうにパステルが待つ階下に向かっていく。
シロちゃんもあとを追うが、その視線は何度も、ベットの下にむかっていた。

おやつを食べていても、その後、ルーミィに誘われるまま外に遊びに出ても、シロちゃんの心はもやもやで一杯だった。
早く打ち明けなければ。ちゃんと謝ればきっと、許してくれるはず。そう思うのに、もし許してくれなければ?
壊れた宝物を見て、ルーミィが泣いてしまうのでは?と、どうしても、言葉にすることができないでいた。
けれど、ルーミィが大事にしていたものを、隠しておけるわけもなく・・・。
夕食後、部屋に戻ったルーミィは、そういえば自分の宝物がないことに気がついた。
「ぱーるー?ルーミィの、きあきあのやつしあない?ぱーるにもらったやつー。」
「え?知らないよ?どこかに片付けたんじゃないの?」
「ううん。しおちゃんが帰ってくうまで、お部屋でみてたんらもん。ぱーるがお片づけしたんじゃないんか?」
「私は、みてないなー。どこか、他の部屋に持って行ってない?」
・・・・・・もう隠しておくことなんて、できない。
「・・・・・・ルーミィしゃん。」
「なんだ?しおちゃんはルーミィのきあきあ知ってうか?」
「ごめんなさいデシ!!」
そう謝ると、ベットの下から、壊れたスノードームをだしてきた。
「本当にごめんなさいデシ・・・。ボク、ボク、置いてあったのに気がつかないで、蹴ってしまったんデシ。本当にごめんなさいデシ!!」
「え、あ、あ、うわーーーーん!!ルーミィの!!ルーミィのきあきあー!!」
目の前に差し出されたスノードームをみて、ルーミィは火が付いた様に泣き出してしまった。
「ルーミィしゃん、ルーミィしゃん。本当にごめんなさいデシ。ボク、ボク、なんでもするデシ。泣かないでくださいデシ。」
「うわーん、うわーん!!しおちゃんのばかー!!もうしあない!!だいっきあいなんだおー!!うわーん」
「・・・ルーミィしゃん」
パステルが、わざとじゃないんだし、また買ってあげるとなぐさめるも、ルーミィには届かなかった。
ルーミィを傷つけてしまったと、シロちゃんはそっと部屋から出て行った。

それから、何日もの間、ルーミィはシロちゃんを寄せ付けなかった。
何度も謝ろうとするシロちゃんも、日に日に落ち込んでいく姿も、周りの人間には不憫でしかたがなかった。
みんなも、なんとか同じものを手に入れようと、シルバーリーブをかけまわるも、なかなか、同じ犬と女のこのスノードームはみつけられなかった。
何時も一緒にいた二人。
寝るときも遊ぶ時も一緒。おいしいものは半分こ、そんな仲の良い二人だったのに・・・。

そんな日々が何日か続いたある日の午後。
パステルはルーミィと二人でおやつを食べていた。
何時も、おやつの時間にはにこにこと「おいしー!!ルーミィシャーわせww」を連発をしていたルーミィも、この何日かは静かだった。
「・・・ねえ、ルーミィ、おいしい?」
「・・・うん。おいしいお」
「本当に?本当においしい?本当は美味しく感じないんじゃない?」
「・・・おいしいもん。」
「今までは、もっともっとおやつは美味しくなかった?」
「え?」
「何で、美味しく感じないかわかる?」
「なんでだ?こえ、ルーミィの大好きなクッキーなのに、なんかちあうんらお・・・」
「それはね?ルーミィはいつも大好きなシロちゃんと食べてたから。大好きだって気持ちが、美味しいクッキーを、もっともっとおいしくしてくれてたの。ルーミィは本当にシロちゃんのこと嫌いになっちゃった?」
「・・・ううん。」
「シロちゃんもルーミィが大好きなんだよ?スノードームを壊しちゃったのだって、シロちゃんだけが悪いのかな?あの時だって、きっとシロちゃんは早くルーミィと遊びたくておうちに帰ってきたんだよ?もし、あのとき、ルーミィが床にスノードームを置いたままおトイレに行かなかったら、シロちゃんが蹴飛ばしてしまうことも、壊れてしまうこともなかったんじゃない?すぐに、あやまれなかったのは、ルーミィが悲しむと思って、いいだせなかったんじゃないのかな?」
「・・・・・・うん。ルーミィ、あのきあきあ本当にだいすきらったんらお。ルーミィとしおちゃんが雪であそんでうみたいで。だから、壊れちゃってすっごくかなしいんら。でも、でも・・・、ルーミィがちゃんといつものとこおにおいておいたら、壊れなかったんらお。本当はルーミィがわるいんだお。でも、でも、壊れちゃったのが悲しくて、しおちゃんのせいにしちゃったんら・・・。ひっく、ひっく、でも、だいきあいっていっちゃったかあ、どうしたらいいんかわかあないんだおー。
ごめんなさいだおー。しおちゃん、ルーミィのこと、きあいになっちゃったかあ?ルーミィ、しおちゃんとまた仲良くしたいおー。ごめんなさいだおー。うえーん」
「大丈夫。ちゃんと謝れば、シロちゃんだってわかってくれるよ?ね?ちゃんとシロちゃんにごめんなさいしよう?」
「ひっく、もしごめんなさいってしても、だめらったら?」
「ルーミィはシロちゃんが大好きなんでしょ?じゃあ、いいよっていってくれるまでごめんなさいをしよう?きっと、シロちゃんもわかってくれるよ!!」
「ひっく、うん。ルーミィ、しおちゃんにごめんなさいすうお。またいっしょにあそぼうって」
「じゃあ、ごめんなさいをいう勇気が出るおまじない。」
パステルはルーミィの口の中に小さなキャンディをいれると、行ってらっしゃいと送り出した。

きっかけは些細な出来事、
けれど、些細なすれ違いが大きな溝になってしまった今回の出来事だった。

その後、二人は元の仲のよいいつもの二人に戻った。
そして、窓辺には、あのスノードームと同じものが、4つならんでいるのは、みんながこの二人を愛している証でもある。
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