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パラレルトラパス(ヤンデレ風味?)第1話

なんでこんなことになってしまったのだろう?
右を見ても左を見ても、目に見えるのは殺風景な調度品に囲まれた小さな部屋。
部屋を出て、玄関の扉を開けると、目の前には小さな庭があり、その向こうの景色はいびつに歪んでいた。
無駄だとわかっていても、庭から出ようと歩くも、数歩も歩かないうちに、目に見えない壁のようなものに、その歩みは阻まれてしまう。
・・・・・・2ヶ月前までは、楽しく暮らしていたのに・・・。

私の名前はパステル。両親を早くに亡くし、身寄りのなかった私を、お忍びで町に来ていたわが国の王、アンダーソン様が、手を差し伸べてくれ、お城で働く事になったのだ。
始めはなれないメイドの仕事だったけれど、年が過ぎるにつれ、17歳になった私は女王様付きのメイドになった。
もともと気さくな国王一家は、メイドの私にも気さくに話しかけてくれ、3人いる王子達も年がそう離れていない為、仲良くさせていただいていた。

私は幸せだった。尊敬できる国王一家に使え、メイド仲間とも仲良くて、ずっとこの生活が続けばいいとおもっていた。

そんな楽しい毎日が壊れたのは、1ヶ月前だった。
私はある男にこの場所にさらわれてきたのだった。

その日から少し遡る事、半月前。
王城で、同盟を結びたい隣国の王子を招き、パーティが行なわれた。
もちろん、私もメイドとしてそのパーティで働いていた。
そのとき、招かれていた王子が、なんと私を気に入ったらしく、私を妻にしたいと申し入れてきたのだった。
アンダーソン国は大国だったが、その王子の国はさらに広大で、軍事力があった。
もし、結婚を受け入れてくれるなら、同盟を結び、何者からも守るといってきたのだ。
突然の事に、びっくりしたが、アンダーソン国王は、私が嫌なら、断ってもいいとおっしゃってくれた。
けれど、それはつまり、受け入れなければ、同盟は結ばないという事。
政略結婚なんて、とはおもったが、妻は私だけしか娶らないといい、命を懸けて大切にすると誓ってくれた。
恋人もいない、好きな人もいない、身よりもない私には過ぎた話だったし、私が結婚する事で、大恩ある国王一家に恩返しができるし、たかだか1メイドでしかない私が結婚する事で、この国に住むみんなが安心して暮らせるのなら、こんなにすばらしいことはない。それに、ちょっと年上だけど、結構かっこいい人だし、優しそうな方だったしね。そして、私はその話を受け入れたのだった。

メイド仲間からは、うらやましいけれど、幸せにと祝福をもらい、国王一家からもしあわせにおなり、ここはあなたの家でもあるのだからいつでも遊びにいらっしゃいとまで言っていただけた。
私のようないっかいのメイドには過ぎた言葉だったが、その気持ちがとってもうれしかった。
お相手の王子は優しい人で、私が結婚を承諾した事を聞くと、何度かお手紙をいただいた。今は恋愛感情なんてないけれど、きっと私は幸せになれる!!そう感じていた。

そして、さあ明日は隣国に嫁ぐという夜。
私のために食事会を開いていただき、ベットに戻ったのは夜も更けた頃。明日は昼前に迎えが来てくださることになっていた。
ベットにもぐりこみ、明日からの不安と期待にドキドキしながら、眠りに付いたときだった。
ふと、部屋の中に誰かがいる気配。
誰?そう思った瞬間、ぱちんと音が聞こえた。
起きなくちゃ!!そう思うものの、何故か身体が動かない。
もう一度、ぱちんと音がしたかと思えば、その誰かは私をそっと優しく抱き上げると、
「・・・・・・だれにもやらねえ」
そうかすかな声がしたのだった。

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コメント

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No title

パラレルトラパス出だしから面白そうな感じで、続きが気になります♪
相手の王子様も誰だったのか、ちょっと気になります。
連れ去られたパステルがどうなっていくのか続きが楽しみです。

Re: No title

いつも、温かいコメントありがとうございますww
パラレルトラパスをお気に召していただき、すっごくうれしいですww
隣国の王子は、パステルに求婚ってことで、わかってもらえるかな?
完結までもうちょっとかかりますが、これからもよろしくお願いしますww
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こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

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