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パラレルトラパス(ヤンデレ風味?)第2話

「う、うーーん」
朝日が眠っていた私の目をくすぐると、私は半分寝ぼけたまま起き上がった。
そうだ、今日は隣国からお迎えが来る。さっさと起きて、身支度を整えて、お世話になった人たちに最後のお別れを言わなきゃ!!
目をこすり、伸びをして、パチッと目を開けてみると、
「・・・・・・ここどこ?え?」
そう、私がいるのはいつもの自室ではなく、見たこともない部屋。
何度も目をこすっても、目の前の光景は変わらなかった。
どうなってるの?!ちょ、ちょっとまって!!今日は私が王子様の所に嫁ぐ日で・・・。
あまりの事に、もう頭の中はパニックだった。
私はパジャマのまま、部屋を飛び出した。

部屋の外にはあと二つ部屋があり、ひとつはクローゼットと大人3人は寝れるくらい大きなベットだけ。
もうひとつは、鍵がかかっていて開かなかった。
どうやらここは、2階で、階段を下ると小さなホールと、おそらく外えとつながる扉。
右手には応接室、左手にはリビング、その奥にダイニングとキッチン、一番奥まった所に、お風呂とトイレがあった。
一般の庶民にしては広いお屋敷。
けれど、人の気配はまったくしなかった。
とにかく、ここから出ないと!!
早くここから出て、お城に戻らないと、迎えの人が来てしまう。
もし、お迎えの人が来て、私がいないとなれば、せっかく、同盟が結べるというのに、その話がなかったことになってしまう。
ううん、それどころか、大国の王子との結婚を受けたのに、花嫁である私がいないなんてことになったら、怒りを買い、へたすれば戦争なんてことに!!
この結婚は普通の結婚じゃない、国と国を結ぶ大切なもの。
だからこそ、私はこんな所にいるわけには行かないの!!
私は自分が裸足のままだという事も忘れ、家を飛び出した。

バイン!!
飛び出した私は、何故か先を進むことができない。
向こうの景色は見えるのに、庭の向こうにいけないのだ。
「な、なんでー?」
手を前に突き出してみると、目に見えない壁のようなものがある。
よく見れば、向こうの景色がなんだか歪んで見えた。
「・・・・・・結界?」
実際に触れるのは初めてだったが、高能力の術士なら、これくらいはできる。
現に、この国を守るために何人もの国の術士が、日夜その任についているからだ。
私はどこかにほころびがないか、見えない壁に手を添えながら、家の周りをまわってみる。
が、そんなほころびを見つけることなんてできなかった。
・・・私がもっと高い魔力を持っていれば・・・。
私の魔力はとても低い。そして、使える魔術もほんのすこし。
軽い怪我を治すことと、小さな灯りを灯す事だけ。
どうしよう。一体誰が私をここに・・・?
私は呆然と立ち尽くすしかなかった。

どれくらいたっただろう?私は呆然としていても何も始まらないと思い、私をさらった人は誰なのか?何の目的でさらったのか、手がかりになるものを探すため、家の中に戻った。
とりあえず、私が寝かされていた部屋に戻ると、さっきは気が付かなかったが、小さなクローゼットがあり、そこには私が荷造りしておいた私の私物が入れられていた。
とりあえず、パジャマのままでいるのもなんなので、動きやすいワンピースに着替えた。
ベットの横には穿きなれた私の靴。
さっきはパニックになっていてわからなかった部屋全体を眺めてみると、置いてあるのは小さなベットと机、後はクローゼットだけだった。
机の引き出しをあけてみると、私が愛用していた手帳と万年筆、両親の形見である指輪だけが入っていた。
私はその指輪をぎゅっと握ると、部屋を後にした。
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