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パラレルトラパス(ヤンデレ風味?)第4話

・・・・・・どうしよう、どこにも抜け出せそうな場所も、手がかりになるようなものも何もない。
家の外は、だんだん暗くなってきて、それだけ時間が過ぎてしまった事がわかる。
きっと、王様達心配してるよね?それだけじゃない、花嫁がいないとなれば、迎えに来た隣国の人はどう思うだろう?
私が土壇場で嫌になって逃げたと思う?
だとしたら、相手は王子様、ものすっごく不敬だし、この結婚で結ばれるはずの同盟も・・・。
そんなのだめ!!国王様たちに、迷惑がかかっちゃう。
それどころか、敵対するとまで取られたりしたら・・・。
そのことに思いついて、身体ががくがくと震えた。
・・・お願いします。私はどうなってもいいので、大好きなみんなに害が及びませんように!!



あっという間に夜になり、あたりは真っ暗。
私は小さなベットの上で身体をぎゅっと抱きしめていた。
誰でも良い、誰か来て!!
膝に顔をうずめ、何もできないでいる自分が情けなくて、泣きそうになる。
そのときだった、また小さな音が階下から聞こえてきた。
急いで、会談を駆け下りても、やはり人の気配はない。
けれど、よくよく感覚を済ませてみると、かすかに魔術の気配が残っていた。
何か、変わったところはないかと、部屋を見て回ると、ダイニングにまた、温かな食事の準備がされていた。
そして、小さなメモに『食え』とだけあった。
「なんなの?一体誰が、こんなことするの?お願いだから、私を帰して!!」
いくら叫んでみても、答えは何一つ返ってはこなかった。


そして、この家に捕らわれてから、1週間が過ぎた。
食事は3食必ず用意され、そのどれもが私の好きなものばかり。
けれど、それが置かれる瞬間は、決して見ることができなかった。
ダイニングで、待ち伏せれば、私が寝起きしている部屋に置かれ、私が部屋にいるとダイニングに置かれていた。
何とか、犯人に接触しようと頑張っても、その思いは届かず、ダメもとで手紙を書いてみても、返事が帰ってくることはなかった。
ただ、誰かはその手紙をちゃんと見てくれたらしく、置いておいた手紙は消えていた。

そして、今日も今日とて何の収穫もなく一日が過ぎ、用意された食事を済ませ、食器を洗い、シャワーを済ませ、パジャマではなくいつでも動けるように服のままベットにもぐりこんだ。
「・・・今日もなにもなかった。明日こそ、誰か通りかかってくれないかな?」
そう、私はこの区切られた場所からでれないのなら、通りかかった人に、お城に知らせてもらおうと、毎日、庭先で、人が通りかかるのを待っていたのだ。
ここがどこだかはわからない。ぼやけた視界の向こうには、森が広がっていて、人里から離れているのか、この一週間、誰も見かけることがなかったのだ。
かすかな期待を胸に、私は眠りについた。
・・・王様、女王様、迷惑かけてごめんなさい。みんな心配してるよね?
私、がんばるから・・・。

その夜更け、一人の男が泣きながら眠る私の涙をそっとぬぐい、
「おめえを泣かせたかったわけじゃねえんだよ。でも、こうでもしねえとおめえは・・・。もうちょっとだ、もうちょっとで、何もかもうまくいく。そしたら、ずっと二人で暮らそう。おめえには俺だけいればいいんだ。俺がおめえがいれば良いんだから。」
そうつぶやき、そっとキスをしたことを私は知らない・・・。
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こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

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