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パラレルトラパス(ヤンデレ風味?)第7話

こんな生活も終わりは突然やってきた。
あの日、私が城から連れ去られて半年が過ぎた頃だった。

その日、いつものようにトラップと食事をし、ゆっくりとお茶を飲んでいたときだった。
バーーンと、大きな音と、空気をびりびりと揺るがすような衝撃が、家を包んだ。
「ち!!クソ!!見つけられたのか?!・・この魔力は!!」
トラップは私に寝室に隠れるように言うと、玄関のほうに走っていった。
私は言われるがまま、寝室に入り、鍵をかけベットの下にもぐりこむ。
本来なら、おそらく城からの追っ手に保護を求め、王様の元に帰るべきなのに、彼の望むまま、こうやって隠れてるなんて・・・。
ううん、彼の望む事じゃない、私自身トラップとのこの生活を奪われる事が怖かったのだ。
この半年で、私は彼を、トラップを愛してしまった・・・。

聞こえてくるのは、トラップの怒鳴り声と、たくさんの男の声、そして、かすかに聞こえる女性の声。
トラップが反撃しているのか、大きな物音と強い魔力を感じる。
しばらくすると、何人かの足音が二階に上がってきた。
・・・どうなったの?トラップは無事なの?
あっという間に、寝室の前にきたらしく、ドアががちゃがちゃと開けようとする音がする。
トラップ?それとも・・・。
パンっと音がして、入ってきたのは・・・。
「パステル!!パステルここにいるのか?」
聞こえてきた声は
「・・・・・・クレイ王子」
私がゆっくりとベットの下からでてくると、クレイ王子はほっとした顔で
「よかった。ずいぶん怖い思いをしただろう?まさか・・・、あいつが・・・」
「王子、トラップは?トラップはどうしたのですか?」
「・・・あいつは、一足先に城に運ばれたよ。命に別状はない。けれど・・・。とりあえず、ここからでよう。
国王も王妃も取っても心配しているよ?」
「トラップはどうなるのです?彼は確かに罪を犯しました。けれど、それは私を思ってのこと!!まさか、死罪になどなりませんよね?彼はとっても優しくしてくれたのです!!」
「・・・・・・ごめん。これ以上は僕には何もできないんだよ。トラップの罪は国王自ら裁かれる。とりあえずは城に。僕だって親友である彼を死なせたくはない。けれど、彼の犯した罪は、国をも巻き込むおおきなことだから・・・。」
「なら、私が国王様にお願いします!!私はどうなってもかまいません。彼を助けて!!」
「・・・パステル。君はトラップの事を・・・。わかった。とりあえず、国王の元に行こう!!」
部屋を出て、玄関に向かうとそこには、たくさんの兵と一人の女性がたっていた。
「マリーナ。僕たちをすぐに城へ送ってくれるかい?」
「もちろんです。クレイ王子。本当にあの馬鹿は・・・。パステルだったかしら?大変な思いさせてしまって申し訳なかったわ。早く私が、ここをつきとめられればよかったのに・・・。」
「話は後にしよう。これからのこともある。国王に早く会わなければ」
マリーナと呼ばれた女性はうなづくと、陣を描き魔術で私とクレイ王子を連れ、城へと転送した。

移動してきたのは、どうやら魔術師団の部屋。何度か来たことがあるけれど、あいかわらず妖しげなものがいっぱいだ。
このほとんどが団長であるキットン魔術師の私物だというんだから、あきれかえる。
一体あの不気味なキノコは何に使うんだろう?
「お帰りなさい。パステル。無事で何よりです。私も彼の上司としてきちんとあなたに謝罪しなければいけませんが、まずは、国王達にお目通りを。あなたの無事を皆、心配しておりましたよ。」
「あ、ありがとうございます。」
クレイに行こうと促され、王達が待つ大広間に向かった。

広間に付いた瞬間、
「パステル!!!よく無事で・・・。心配したのですよ!!ああ、良かった。本当に良かった!!」
王妃様が、泣きながら私を抱きしめてくれた。
「・・・王妃様。ご心配をおかけしました。」
「いいのです。いいのです。あなたが無事に帰ってきたのですから!!」
「王妃よ、そのようにパステルを抱きしめていると、パステルが苦しいよ。パステル、よく無事にもっどって着てくれた。たくさん聞きたいことや、不安な事もあるだろうが、今日はゆっくりと休むが良い。」
「ありがとうございます。けれど、トラップはどうなるのです?確かに彼は罪を犯しました。けれど、それは私を想っての事。彼はとっても私に優しくしてくれました。それに・・・隣国の王子は?同盟はどうなったのですか?」
「ああ、同盟の事なら気にするな。無事、同盟は結ばれた。王子は先ほど、パステルが戻ったことを伝えておいた。彼は結婚の有無とは関係なく、同盟を結ぶとしてくれていたのだよ。結婚に関しては、王子と話し合いなさい。トラップは・・・、どんな理由があれ、彼が犯した罪は、王子の婚約者の誘拐、監禁。けして軽い罪ではない。まだ取調べが終わったわけではないので、なんともいえぬがな。」
「そ、そんな・・・」
「今日はもう疲れただろう。明日、また話を聞かせてくれるね?パステル」
「・・・はい。このたびは、まことにご心配おかけいたしまして、申し訳ございませんでした。御前を失礼いたします」
今は何も言うなとばかりの国王に促されるように、私は半年前まで暮らしていた自室へと戻ったのだった。

しばらくして、部屋をノックする音が聞こえた。
「はい」と返事をすると、ものすごい勢いでドアが開け放たれ、飛び込んできたのは
「パステル!!」
「リタ!!」
メイド仲間で親友でもあるリタだった。
「心配したんだよ?怪我はない?ちゃんとご飯は食べれてた?良かった!本当に、無事で良かった・・・」
「リタ・・・。ごめんね?心配かけて。大丈夫だよ。怪我もしてないし、ご飯も食べてた。すっごくよくしてもらってたの」
「そう?でもよかった・・・。あ、ごめんね?色々あって疲れてるだろうに。私も仕事を抜けてきたから、そろそろいくわ。あわただしくてごめんね?パステルの無事な姿を見たかったのよ。またゆっくりとしゃべりましょ?それじゃあね。」
「うん。わざわざありがとう。怒られないようにしてね?明日、国王様とこれからのことを話すつもりなの。それがすんだら、部屋に遊びに行くわね。」
リタは泣き笑いのまま、待ってるといい、部屋から出て行ったのだった。

静けさを取り戻した部屋の中、ベットに座ると浮かんでくるのはトラップの顔・・・。
大丈夫かな?怪我とかしてないかな?
この先どうなってしまうんだろう?
どうか、彼の笑顔をもう一度見れますように・・・。
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