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ベリーパラダイス

今日は朝からずっと机にかじりついていた。
なんでって?まあみんなもすぐわかりそうなもんだけど、はい、原稿の締め切りが・・・ね?
ここん所、すっごく順調で、冒険の予定もなかったし、書いては新しい仕事を貰い、締め切りより前に原稿を届け、また仕事を貰いって繰り返しているうちに、じゃあ、二つでも良いですか?って簡単なコラムのお仕事も引き受けたのがことの始まり。
普段書き慣れないコラムにうんうん唸りながらも、書き上げ、いつもの冒険談を書き出したのが、締め切り1週間前、冒険談は、普段のメモを元に書き出していることもあり、ここんところの順調さで、余裕だと思ってたんだよ。
でも、蓋をあけてみれば、あれ?あの時どうだったっけ?ここはこうの方が・・・なーんて、鉛筆が止まること、止まる事。
気が付けば、締め切りまであと2日。
何とか書き続けて、ようやく後数ページというところまでこれたのが、締切日である今日だった。

私がうんうん唸ってるのを見て、ノルはルーミィたちを連れて出かけてくれた。
クレイ達はバイト。それなのに、お昼は簡単につまめるようにとサンドイッチを差し入れてくれたのだ。

ようやく、最後の一文字を書き込み、
「うーーー!!できたーーーーーー!!」と思わず歓声を上げた瞬間。
「お、ようやくかよ。」
と、聞きなれた声がベットの上から聞こえてきた。
「と、トラップ?いつのまに?」
そう、誰もいないはずの私の部屋のベットの上に、いつの間にいたのか、トラップが寝転がってこっちを見ていたのだった。
「いつの間にも、そうだなー、かれこれ1時間はいたんじゃねえの?」
いやいやいや、物音1つしたおぼえがないんだけど・・・。
さすが盗賊っていうべきなの?
「んで?できたのか?」
「あ、うん。ようやくね。印刷所にもっていかなきゃ!!」
「ふーん。まあ、まだ時間はあんだし、休憩してからでもいいんじゃね?」
あら?珍しい。トラップがこんな優しいこと言うなんて。
あれ?そういえば、さっきからなんだか甘い匂いが。
「うん、そうだね。さすがに疲れたし、お茶でものんでからでもいいかもねー」
「・・・んじゃあさ、こ」
「ぱーるー!!ただいまだおーー!!お仕事終わったかあ??」
トラップが何か言いかけた瞬間、玄関から大きな声と、走ってくる足音。
ばたんと言う大きな音と共に駆け込んできたのはルーミィとシロちゃん。
「うん。ルーミィ、おわったよ。ありがとう」
「わーい、よかったおー!!あんねー、あんねー、ルーミィ、ぱーるにプレゼントあうんだお!!きてきて!!」
「おねえしゃん、きてくださいデシ。」
「う、うん」
私はルーミィに手を引っ張られながら、部屋を出ると、トラップが何かブツブツ言いながら、私たちの後ろを付いてきた。
つれてこられたのは台所。
そこにはノルがいて、何かを洗っていた。
「あ、ノル。おかえりなさい。今日はありがとう」
「ぱーるー、こっちこっち。すわってー!!」
私はルーミィに促され、いつもの席につくと、ルーミィはノルのもとに走っていった。
トラップも席に着きながら
「あんだー?帰ってきてすぐ、騒がしい奴だなー。」
なーんて、どこか不機嫌そう。
そういえば、さっきなにかいいかけてたよね?
「ねえ、トラップ?さっきなにか」
私がトラップにきこうとした瞬間
「はーい!!ぱーるー、おつかえさんだお!!」
「ルーミィ、落とさないよう気をつけて」
「ルーミィしゃん、気をつけるデシ」
そういって、ルーミィがゆっくりゆっくり持ってきてくれたのは、お皿に山盛りに盛られた瑞々しいベリーの実だった。
「え?こんなにたくさんどうしたの?」
「えへへーwwあんねー、のりゅとしおちゃんと一緒にとってきたんだお!!」
「はいデシ!!頑張ったデシ!!」
「・・・パステルが頑張ってるから、ご褒美にって、みんなで取ってきた。」
「わあ、こんなに、大変だったでしょ?ありがとう!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・っチ!!」
早速、一粒とって食べてみる。
甘ーい、ベリーの実が口の中に広がって、本当に美味しい!!
「えへへwwおいしい?」
「うん!!うん!!本当に美味しい!!ありがとう。ルーミィ、シロちゃん、ノル!!」
「やったーだお!!」
「よかったデシ!!」
「ねえ、みんなで食べよう!!」
「わーい!!一緒に食べうおー!!」
みんなで席に座り、さあ食べようとなったころ、クレイが帰ってきた。
「ただいまー。あ、パステル、できたのかい?」
「うん。ありがとう、後で届けに行って来る。」
「そうか、良かったなー、あ、お土産がある・・・、ああー!!」
「え?なに?なに?」
「・・・いや、その。はあ、まあいいか。はい、お土産。」
そういって、差し出してくれたのは、籠いっぱいのベリーの実
「かぶっちゃったなー。」
「ううん、うれしい、ありがとう!!せっかくだし、ジャムにでもさせてもらうわ。」
「そうしてくれるかい?」
「くりぇー、ルーミィたちといっしょだおー!!くりぇーもいっしょにたべるんだお!!」
「ああ、いただきます」
ああ、うれしいなあ。みんなが私のためにこうやってわざわざ、もってきてくれるなんて。
みんなで食べていると、あははは、ルーミィったら、お口の周りがベリーで真っ赤。
そこにキットンが帰ってきて、驚いた事に、キットンまでもがベリーの実を持って帰ってきてくれた。
「いやー、疲れたときには甘いものでしょう。それに、ベリーは疲れた目にもいいんですよ。ちょうど、人づてに、たくさん群生している場所を聞きましてねえ」
「それって、ズールの森の近くの?」
「はい、そうです」
「俺もそこにいってきたんだよ」
「俺たちも。」
「そうでしたか。どうりでだいぶと収穫された跡があると思いました。」
目の前には、ベリーの山。
よし、せっかくだし、これでなにかつくっちゃおう!!
私は、みんなにちょっと待っててもらって、洗ってくれてあるルーミィたちのベリーをつかって、ベリーの実の入ったパンケーキと、ベリーの実を粗くつぶし、それをサイダーとわって、ベリージュースを作った。
残った分は、あとでジャムにしよう。
「わあー!!おいししょー!!」
「うん。赤い実が炭酸でキラキラしてきれいだな。」
「いいですねー。では、パステルの仕事が終わったお祝いで、ベリーパーティといきましょうか」
「かんぱーい!!」

その夜、原稿ももちろん届けて、さあ寝ようかと思ったとき、なんだか部屋の中が、まだ甘いにおいをしていることに気がついた。
「あれ?この部屋までベリーの匂いが・・・」
あれだけのベリー出し、そういうこともあるのかな?と思いつつも、ベットに向かうと、枕元に小さな籠にはいったおいしそうなベリーの実。
あ、もしかして!!
思い出すのは、ルーミィが帰ってくる直前。
なんだか甘い匂いがして、トラップがなにか言おうとしていた。
あの時、休憩してからとかいってたような。もしかして、これはトラップが?
そういえば、みんなでベリーを食べてる時もどこか不機嫌そうだった。
「・・・・・・トラップ。ありがとう」

真っ赤で甘ーいベリーの実
それは幸せの実だった。
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コメント

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トラパス♪

ベリー読みました♪
トラップ……空回りしちゃいましたね……。
でも、最終的にはパステルが気付いてくれたようで良かったです。
きっと、後で彼女にお礼言われて、喜んでそうな気がします。

Re: トラパス♪

コメありがとうございますww
珍しく勇気を出して、パステルにプレゼントを用意したのに、この結果wwってかんじですww
翌日、お礼を言おうとしたところ、みんなと同じものだった為、素直にうけとれず、いらんことをいってしまいそうですねww
まあ、パステルはそこもわかってて、後で、トラにだけそっとおかずを増やしたりして感謝を伝えて、ようやくトラのご機嫌が治るのもおもしろいかもしれませんww
(なんておこちゃまなんだ!!)
6月は新刊がでますねーww
それまでに、また何かかければとおもいますww
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こちらは、フォーチュンクエストの非公式ファンサイトです。

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